温泉クンの旅日記

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いちご狩り 千葉・白浜

2008-02-10 | 旅エッセイ
  <いちご狩り>

 あまり果物は食べないほうだ。
 なに、皮を剥いたりするのがたんに面倒くさいのである。だから、剥かずに口に
いれてすぐ食べられる、さくらんぼ、いちご、葡萄などは好きだ。

「あのぅ・・・食べられるいちごがまだ少ないので、一度みていただいて、よろし
ければということでどうでしょうか」



 ここは、410号線沿いでみつけた「房総白浜いちご狩りセンター」である。
<30分、食べ放題、大人1,500円>の掲示板の裏のハウスだかのプレハブ小屋に
入っていくと、机ふたつ並んだ後ろで作業着をきた地元青年部みたいな若いお兄
さんが恐縮する。



 連れられて奥の暖かい温室内にはいっていくと、かなりの広さがあるスペース
に、通路を挟んで左右に整然と何列にも並んで、二段の胸と膝ぐらいの位置に高設
栽培されている。

 ベビーカーや車椅子でも屈まずにいちごを摘めて楽しめる。通路はシートが敷か
れていて靴も汚れない。
 聞こえてくる声からすると客はひと組かふた組の四、五人といったところであ
る。

 たしかにまだ赤い食べごろのはすくなく緑色の苺が多かった。でも、よく見れば
それなりに食べごろのいちごもみつかる。



「どうしますか」
「もち(の)ろん、やります!」
 ここまで誠意をみせられては断るわけにもいかない。なに、「一度みていただい
て・・・」といわれたときから、やると決めていたのである。

 代金を払い、へた入れ用のプラスチックのお椀を受け取った。ここは、コンデン
スミルクは付いていないようでありがたい。あれを付けて食べると甘すぎて途中で
閉口していくつも食べられないのだ。



 いちごの種類は手前から奥に向かって<紅(べに)ほっぺ>、<章姫(あきひ
め)>、<さちのか>と並ぶ。



 ときたまコンピューターに自動制御されているのか、あちこちの棚で隠されて
配管されたところから水遣りの音とかがしたりする。

「章姫、さちのか、紅ほっぺの順でお召しあがりになると丁度よいかと思います」
 お兄さんに言われた順番で食べたら、甘みの濃淡と広がり、酸味の奥行が、微妙
に深くなって、なるほど旨い。順番も考えたものだ。だんだん上物になっていく
ようで、紅ほっっぺはショートケーキに使用するようないちごであった。



 20分ほどで、50個以上を食べてしまう。この時点で、1個あたり30円ということ
だから安いものだ。



(ふぅ・・・食った食った)
 結局70個、1個あたり20円ぐらいまで頑張ったところで大満足して、時間がまだ
5分ほど残したがやめることにした。わたしにすればワンシーズン分くらいのいち
ごを食べたのではないか。
 30分は短いかなと思っていたが、なかなかに面白い時間を過ごせた。


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