<大原・寂光院と、嵯峨野・常寂光寺>
大原の寂光院と、嵯峨野にある常寂光寺は、なんか名前が似ていて観光客にはちょっと紛らわしい。(えっ、もしかしてオレだけ?)
「三千院」から大原の里をぶらぶら歩いて30分足らず、そう遠くない場所にひっそりと建つ天台宗の尼寺「寂光院」。
聖徳太子が父である用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝えられるこの尼寺には、悲話がある
第3代住持の「建礼門院徳子」は平清盛の娘、高倉天皇の中宮でもあり、安徳天皇の生母でもある。
高倉天皇、平清盛が没した後、木曽義仲により都を追われた徳子は、壇ノ浦で源氏に攻められ、安徳天皇とともに入水するが、皮肉にも源氏の手により救われる、徳子は出家し寂光院に入る。
そんなある日、舅である「後白河法皇」が訪ねてきて、庵で向かい合い、徳子は<六道語り>を始める。
清盛の娘として生まれ、天皇の母となり、すべてが思いのままの天上界から、人間界を経て餓鬼道の苦しみ、壇ノ浦ですべてをなくした地獄、そしてそのあとの畜生道まで・・・。
大原御幸を終えて、庵を後にする法皇を見送る徳子は枯れ果てるまで涙を流したという。
いつまでもふさぎこむ徳子を見かねた里人たちは、哀しみをすこしでも癒してもらおうと、名産の赤紫蘇の葉を塩漬けにしたものを献上した。
心遣いをうけて、いたく喜んだ徳子はこれを<柴漬け>と命名したという。
歴史を知ってから寂光院を訪ねると、それなりに感慨深い時間をおくれることだろう。三千院だけで帰るのはもったいない。
一方、嵯峨野にある「常寂光寺」を訪れるならとにかく秋の、紅葉の季節が一番のお薦めだ。
開放的な山門を入り参道を進み、
仁王門あたりから本堂への階段の両脇あたりの頭上、思わずおし黙ってしまうほどの、圧倒的な、みごとで華やかな紅葉が迎えてくれる。
これは心底感動モンだ。(申し訳ないがナマの記憶だけで、手持ち画像なし)
本堂をお参りして境内の奥にある多宝塔に向かえば、竹林もあって心をなごませてくれる。
ちょっとばかり高所なので、京都の街もちらりとだが一望できたりもする。
嵯峨野の常寂光寺(寺に関する蘊蓄のあれこれは“いずれまた”ということで、今回は省略)、ぜひ紅葉のころに訪れてほしい。(スゲェ混むけどね)
あの紅葉の名所「東福寺」ともいい勝負だ。
紅葉の季節をただ存分に五感で味わえばいいので、こちらは事前に歴史の勉強なども一切不要である。
→「京都、大原三千院(1)」の記事はこちら
→「京都、大原三千院(2)」の記事はこちら
大原の寂光院と、嵯峨野にある常寂光寺は、なんか名前が似ていて観光客にはちょっと紛らわしい。(えっ、もしかしてオレだけ?)
「三千院」から大原の里をぶらぶら歩いて30分足らず、そう遠くない場所にひっそりと建つ天台宗の尼寺「寂光院」。
聖徳太子が父である用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝えられるこの尼寺には、悲話がある
第3代住持の「建礼門院徳子」は平清盛の娘、高倉天皇の中宮でもあり、安徳天皇の生母でもある。
高倉天皇、平清盛が没した後、木曽義仲により都を追われた徳子は、壇ノ浦で源氏に攻められ、安徳天皇とともに入水するが、皮肉にも源氏の手により救われる、徳子は出家し寂光院に入る。
そんなある日、舅である「後白河法皇」が訪ねてきて、庵で向かい合い、徳子は<六道語り>を始める。
清盛の娘として生まれ、天皇の母となり、すべてが思いのままの天上界から、人間界を経て餓鬼道の苦しみ、壇ノ浦ですべてをなくした地獄、そしてそのあとの畜生道まで・・・。
大原御幸を終えて、庵を後にする法皇を見送る徳子は枯れ果てるまで涙を流したという。
いつまでもふさぎこむ徳子を見かねた里人たちは、哀しみをすこしでも癒してもらおうと、名産の赤紫蘇の葉を塩漬けにしたものを献上した。
心遣いをうけて、いたく喜んだ徳子はこれを<柴漬け>と命名したという。
歴史を知ってから寂光院を訪ねると、それなりに感慨深い時間をおくれることだろう。三千院だけで帰るのはもったいない。
一方、嵯峨野にある「常寂光寺」を訪れるならとにかく秋の、紅葉の季節が一番のお薦めだ。
開放的な山門を入り参道を進み、
仁王門あたりから本堂への階段の両脇あたりの頭上、思わずおし黙ってしまうほどの、圧倒的な、みごとで華やかな紅葉が迎えてくれる。
これは心底感動モンだ。(申し訳ないがナマの記憶だけで、手持ち画像なし)
本堂をお参りして境内の奥にある多宝塔に向かえば、竹林もあって心をなごませてくれる。
ちょっとばかり高所なので、京都の街もちらりとだが一望できたりもする。
嵯峨野の常寂光寺(寺に関する蘊蓄のあれこれは“いずれまた”ということで、今回は省略)、ぜひ紅葉のころに訪れてほしい。(スゲェ混むけどね)
あの紅葉の名所「東福寺」ともいい勝負だ。
紅葉の季節をただ存分に五感で味わえばいいので、こちらは事前に歴史の勉強なども一切不要である。
→「京都、大原三千院(1)」の記事はこちら
→「京都、大原三千院(2)」の記事はこちら
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