温泉クンの旅日記

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日光江戸村(4)

2015-05-20 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <日光江戸村(4)>

 日本橋を渡り、屋敷町ゾーンへ入った。



 前方左手には、なかなか立派な門構えの北町奉行所があった。



 路を挟んでその向かいがニャンまげ劇場である。



「ニャンまげ」は日光時代村のマスコットキャラクターでコマーシャルでもおなじみだが、この劇場、子連れならともかくひとりで入る勇気はちょっとなかったのでパスした。
 いよいよ屋敷町ゾーンの突きあたりが見えてきた。



 ニャンまげ劇場の裏手が、既に紹介済みの小伝馬町牢屋敷で、その向かい、つまり北町奉行所の裏手が長州藩邸である。



 長州藩邸の屋敷内には江戸の歴史のジオラマがいくつも展示されている。



 喫煙場所で一服すると、時間になったので北町奉行所の門に並んだ。江戸村では花魁道中、忍者のアトラクションなどさまざまな芝居を上演している。そのなかからわたしは北町奉行所を選んだのだ。



 開門すると入り口で、折り紙をひと回り小さくしたようなパラフィンのような薄い紙片を手渡された。女性客や年配客たちには膝掛けが配られている。どこにこんな客がいたのかと思うほど、開演時間には満員御礼の大入りだった。
 芝居は「遠山の金さん」の寸劇ものであった。



 四十分くらいの上演時間だったが、随所に笑いを散りばめてさすがに飽きさせない手慣れた芝居進行でけっこう面白かった。ただ、じっとしていると寒さが足元から這い上がってきて膝掛けをもらえばよかったと後悔する。



 渡された謎の紙片だが、観客が演者に投げ込むおひねり用だと最後に明かされた。わたしもいくばくかの銭を包んで投げ入れた。

(うう、寒ぶぅ!)
 とにかく冷えてしまった・・・。どこかで温まりたい。
 日本橋を渡ってもどると、おでん屋があったので飛込んだ。 メニューをみて瞬時に注文を決めた。
「さつまあげと餅きんちゃくをください。それと熱いのを一本!」
 おでんにはお茶より酒が断然合う。午前中だが、まあ大目にみてほしい。



 寒かったせいか、温かいおでんのなんと旨かったこと。筆舌にしがたい。下手なおでん専門店顔負けである。



 熱燗の辛口である「菊正宗」も樽の香りがして、この店の趣味はたいへんよろしい。難点は喫煙ができないことだが、美味なおでんに菊正宗だからここは我慢するしかない。


  ― 続く ―


   →「日光江戸村(1)」の記事はこちら
   →「日光江戸村(2)」の記事はこちら
   →「日光江戸村(3)」の記事はこちら

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