温泉クンの旅日記

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札幌、速足観光(3)

2011-11-27 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <札幌、速足観光(3)>

 (3)すすきのラーメン横丁

 旅モードに自分がなると、身体の奥底から活力が溢れてくるのがわかる。
 足どりも軽くなる。
 眼に映る風景と耳にはいってくる土地の言葉や騒音に、心を鷲掴みにされているせいか不思議と時間通りに腹が減らない。喉の渇きもふだんほどではなくなってしまう。



 だが、もう少ししたら職場に戻らなくてはならない。
 仕事モードから旅モードへの切り替えは「パチッ」と指をならすくらい瞬時に行われるのだが、逆に旅から仕事へのモード変更は大型船を回頭させるように時間を要する。どこかしら、いやいやなのかもしれない。

 となれば、腹になにか詰め込んでおいたほうがいい。
 かすそば、なんかいいな。小ライスか茶飯かおむすびか稲荷かを付けたら丁度いい。でも昼間はたぶん営業していないだろう。
 芸がないが無難に、札幌ラーメンにしよう。

 まずは薄野交番横の最近できたらしい「新ラーメン横丁」の店を覗く。



 昼時を過ぎているので、ガラガラだ。突きあたりの店までを順番にみていったが、どうも観光客用のメニューと値段である。

 次に、古くからある「元祖ラーメン横丁」にいった。



 わたしの最初の北海道旅はやはり車であった。携帯電話も一般には普及しておらず、ナビなどもない、飲酒運転がいまほどうるさくない時代だった。
 函館に上陸して富良野を目指す途中に、札幌の街をあてもなく走らせていたらラーメン横丁を偶然みつけたのだ。



 この横丁のどこかの店で食べたのだが、思いだせない。
 こちらの横丁も観光客用のメニューを掲げている店が多い。

 横丁からすこし離れたところにある、地元客も来そうなラーメン屋をみつけた。値段も気にいったのでここに決める。



 ランチのラーメンは醤油と塩の二種類で、食べたい味噌は倍近い値段である。
 まだ旅気分なので、醤油ラーメンで手をうった。小ライスをつけたので締めて五百五十円也。
 禁煙かどうかを訊くと、「どうぞ」と灰皿を出してくれた。やっと、吸えたぜ。喉も乾いていたのだろう、冷えた水もおいしい。



 醤油ラーメンの味はまずまずだった。ただ、かすそばのようにもう一度ぜひ食べたいというほどではなかった。

 長い昼食時間を終えて、スタートの時計台に戻りついた。



 速足での観光というか下見のようなものであったが楽しかった。
 モードの切り替えが完了しているかどうか、まったく自信がないわたしであった。


  →「すすきのの、かすそば」の記事はこちら
  →「札幌、速足観光(1)」の記事はこちら
  →「札幌、速足観光(2)」の記事はこちら

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