<玉原ラベンダーパーク(1)>
日光には、カーブをいろは四十八音にたとえたキツーイ「いろは坂」があるが、玉原(たんばら)高原も三十数個のカーブをだらだらと登らなければならない。
前の日に越後湯沢でたっぷり呑んだ日本酒の、ダメージ残る二日酔いのわたしにはけっこうこれがきつかった。
東海道線だったか地下鉄だったかはっきりしないが、中吊り広告でラベンダー畑の写真があり、近寄ってみて群馬県の沼田にある玉原高原を知ったのだった。
河口湖のラベンダー畑の存在は知っていたのだが、玉原高原は知らなかった。
昨年、富良野のファーム富田にいったけれど、ちょっと早すぎて温室でしかラベンダーを観ていない。
(関東最大、五万株のラベンダーか。いってみるか・・・)
わたしにすれば群馬であれば日帰りでも充分可能だが、湯沢で一泊することに決めて、お盆の渋滞がピークを過ぎるのを待って出発したのだった。
どこに止めていいのかわからないくらい広い駐車場に車をとめて、エントランスに向かう。
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(うぅ・・・涼しい!)
さすがに高原だ、標高は千二百メートル以上ある。わたしはいつも長袖だからだいじょうぶだが、半袖だと寒いかもしれない。
短い列に並び、千円の入場券を購入した。リフトは別料金だそうで、それならちょっと家族連れには高いかもしれない。
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入ってすぐの花畑のラベンダーはまだ淡い。上のほうが見頃だそうだ。
リフト券の自販機にはお得な往復割引があったが、大の苦手なので昇りの片道だけを買った。
すぐそばに机に無人のシャボン玉の発生機がセットしてあり、大小のシャボン玉が花畑をつぎつぎと流れるように浮遊して綺麗だった。
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二人掛けのリフトだが、親子などは三人で乗っていいようだ。脚の不自由なひとや老齢のひとも楽に乗れるように、順番が来るとリフトをたびたび停止してくれる。なかには車椅子だけをリフトに乗せてくれたりして、かなり親切な対応だ。
一瞬、脚が悪い名演技をしちゃおうかとも思ったが、ジツに乗りやすい速度であった。
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リフトはかなりゆっくりめの速さで、どこまで行っても飛び降り可能な高さである。だからそれほど怖くはない。それでも苦手なわたしは、片手でがっちりと鉄棒のようなものを握り締めてしまう。
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無事にリフトを降り、いよいよラベンダー畑に向かう。
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歩き出してすぐのところに、きらきら光る風車タワーがあった。この風車は参加型のアートプロジェクトだそうで、客が百円だして風車を買ってタワーに挿す。その代金が東日本大震災の支援金になる。残念ながらこれはあとから知ったことだった。
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ラベンダーの馨しい香りが流れてきて、抱きすくまれるように包まれた。
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― 続く ―
→「ファーム富田(1)」の記事はこちら
→「ファーム富田(2)」の記事はこちら
日光には、カーブをいろは四十八音にたとえたキツーイ「いろは坂」があるが、玉原(たんばら)高原も三十数個のカーブをだらだらと登らなければならない。
前の日に越後湯沢でたっぷり呑んだ日本酒の、ダメージ残る二日酔いのわたしにはけっこうこれがきつかった。
東海道線だったか地下鉄だったかはっきりしないが、中吊り広告でラベンダー畑の写真があり、近寄ってみて群馬県の沼田にある玉原高原を知ったのだった。
河口湖のラベンダー畑の存在は知っていたのだが、玉原高原は知らなかった。
昨年、富良野のファーム富田にいったけれど、ちょっと早すぎて温室でしかラベンダーを観ていない。
(関東最大、五万株のラベンダーか。いってみるか・・・)
わたしにすれば群馬であれば日帰りでも充分可能だが、湯沢で一泊することに決めて、お盆の渋滞がピークを過ぎるのを待って出発したのだった。
どこに止めていいのかわからないくらい広い駐車場に車をとめて、エントランスに向かう。
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(うぅ・・・涼しい!)
さすがに高原だ、標高は千二百メートル以上ある。わたしはいつも長袖だからだいじょうぶだが、半袖だと寒いかもしれない。
短い列に並び、千円の入場券を購入した。リフトは別料金だそうで、それならちょっと家族連れには高いかもしれない。
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入ってすぐの花畑のラベンダーはまだ淡い。上のほうが見頃だそうだ。
リフト券の自販機にはお得な往復割引があったが、大の苦手なので昇りの片道だけを買った。
すぐそばに机に無人のシャボン玉の発生機がセットしてあり、大小のシャボン玉が花畑をつぎつぎと流れるように浮遊して綺麗だった。
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二人掛けのリフトだが、親子などは三人で乗っていいようだ。脚の不自由なひとや老齢のひとも楽に乗れるように、順番が来るとリフトをたびたび停止してくれる。なかには車椅子だけをリフトに乗せてくれたりして、かなり親切な対応だ。
一瞬、脚が悪い名演技をしちゃおうかとも思ったが、ジツに乗りやすい速度であった。
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リフトはかなりゆっくりめの速さで、どこまで行っても飛び降り可能な高さである。だからそれほど怖くはない。それでも苦手なわたしは、片手でがっちりと鉄棒のようなものを握り締めてしまう。
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無事にリフトを降り、いよいよラベンダー畑に向かう。
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歩き出してすぐのところに、きらきら光る風車タワーがあった。この風車は参加型のアートプロジェクトだそうで、客が百円だして風車を買ってタワーに挿す。その代金が東日本大震災の支援金になる。残念ながらこれはあとから知ったことだった。
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ラベンダーの馨しい香りが流れてきて、抱きすくまれるように包まれた。
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― 続く ―
→「ファーム富田(1)」の記事はこちら
→「ファーム富田(2)」の記事はこちら
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