おんせんたまごのお気楽日記

東北の山・温泉・お蕎麦を中心に、お気楽主婦の日常をつづったブログです。 私の備忘録でもあります。

ペンション三百坊

2006年11月16日 | 外食&食べもの

西蔵王には大山桜の名所がある。
大山桜の存在を知らないという友人をその場所まで案内する。

「喫茶 ペンション 三百坊」
の看板を見つけたのはこの時である。
コーヒーを飲みたかったのでそのログハウスに向かった。

営業してないようだが入り口ドアの上に裸電球がポツンとついていた。
もしかしたらやってるかもと行ってみる。





「近くの畑に居ります・・・」
まるで宮沢賢治である。
その黒板の文字を読んでいると1台の軽トラックが近づいてきた。
白Tシャツの農家のおじさんが下りてきた。

「ここってやっているんでしょうかねぇ~」
「今、開けますから」
何とオーナーさんだった。





ログハウスの中には初秋のやわらかい光りがさしている。
木の温もりを感じるフロアだ。
さっそくコーヒーをお願いする。





どっしりとしたテーブルと花を彫刻したイス。
イスの背に「三百坊」という字をくりぬいたのもカウンターの前に並んでいた。






南側(と思われる)のベランダに出ると月山が見える。
すばらしい眺めである。



農家風のおじさんはエプロンをしてカウンターの中でコーヒーを入れている。
不思議とオーナーさんらしく見えてくるのだ。
素朴で笑顔のやさいい男性である。
ホームページも開いているんだよ、と言ってパソコンを立ち上げてくれた。

ペンションの事や大山桜のことで話がはずむ。
桜の季節以外はめったに客が来ないと笑う。
こんなステキな場所なのにもったいない。
宣伝が足らないんじゃないの?

コーヒーはやや薄かったがオーナーさんの笑顔に満足としよう。





このログハウスは仙台の定義如来の五重塔を建てた宮大工に頼んだという。
四季折々にここでコンサートやイベントを行っているようだ。
冬はスノーモービルの教室もやっている。

山の中で自然を相手に好きな事をして生活できるなんてうらやましい。
来年、大山桜が咲く頃にもう一度オーナーさんに会いに行きたい。
旅はこうした出会いが楽しい。








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2 コメント

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憧れますね (パサ君)
2006-11-17 10:14:50
大自然に囲まれ、自然とともに生きる。ですかぁ。
生活が楽か苦しいかは分かりませんが、憧れますね。

停まっている黒い車は、ワーゲンのNEWビートルですね。お友達の車かな?
パサ君1号の弟分ですよ
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さすが (おんせんたまご)
2006-11-17 23:01:04
パサ君、車見る目がするどい。
友人の中で金持ちナンバーワン女性の車です。

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