この日もルビナスに向かって車を走らせていた。
「オッ、鎌倉温泉って書いてあるぞ」
夫が小さな案内板を見つけた。
名前だけは知っているが未湯の温泉だ。
「行ってみようか!」
車はすれ違えない細い道である。
「秘湯だなぁ~」
数分走ると眼下に赤い屋根が見えてくる。
山の中の一軒宿である。
車をここに止めて坂道を下りる。
下にも駐車場はあった。
昭和の初期にタイムスリップしたような懐かしい宿。
ワクワクしてくる。
入浴料は200円!!!
一瞬、聞き間違えたのかと思う。
宮城で一番安いのではないだろうか。
洗い場は3カ所あり、シャワーは1カ所のみ。
シャンプー類はなく石鹸だけある。
先客さんは年に2,3回泊まりで来るという常連さん。
皮膚に良いお湯だとか。
4,5人しか入れないタイル製の浴槽。
きれいに清掃が行き届いている。
無色透明無味無臭の軟らかなお湯である。
さして特徴のないお湯は43度くらいの適温。
とっても良い湯だが循環。
循環ということを忘れてしまいそう。
源泉が25度という鉱泉の沸かし湯である。
なんでも薪で沸かしているらいい。
窓を開けると気持ちよい風が入ってきて露天気分。
前にはツツジが咲き誇り、左側には新緑の山が見える。
窓の下には小川が流れてロケーションはいい。
しばらくすると若い女性が入ってきた。
アトピー性皮膚炎でここに通っているとか。
皮膚科のお医者さんお薦めの温泉だという。
ところがこの宿は6月から工事に入り3ヶ月間お休みなのだ。
彼女はその間どうしようかと悩んでいると言う。
出てきた夫は、
お湯がザーザー流れ出るルビナスの方がいいと言う。
確かに循環のお風呂はお湯が浴そうから流れ出さない。
長湯しすぎてぼーっとしたのか温泉成分表を見るのを忘れた。
改装工事を終え9月にオープンするが、
どんな風になるのだろうか。
※蔵王町観光情報によると
「強アルカリ泉」「ラジウム鉱泉」とある。
宮城県刈田郡蔵王町大字平沢字鎌倉沢102
私も日帰りで1度だけ行ったことありますね。三角形のお風呂は、なんとなく入りにくかった記憶がありました。お湯はさらっとしていていいですね。
確か・・・1泊2食5000円だった記憶があります。新しくなったら、値段あがるんだろうな~。
何も書かれていないので日帰りをやってるかどうかもわからず訪ねてみましたよ。
建物のあの雰囲気は残してほしいです。
料金表がありましたが一泊二食で5250円でしたよ。
安いですね~。
でも老朽化しているから、安全性の問題もあるのかな?
お風呂を掛け流しに改修!だったら大歓迎なんですけどね。
私はこれからぽちさんが下見してくださった湯田川温泉に行ってきます。
筍づくしの夕食が楽しみです。