おんせんたまごのお気楽日記

東北の山・温泉・お蕎麦を中心に、お気楽主婦の日常をつづったブログです。 私の備忘録でもあります。

悲しい別れ

2011年04月25日 | なんだりかんだり
先日、あの震災で亡くなられた方の葬儀に参列した。
地域のリーダー的存在でみんなに慕われていたのがよくわかる葬儀だった。

発見まで19日もかかった。
DNA鑑定だったという・・・・

まだ56歳、来月には初孫が生まれるというのに。
あの地震さえなかったら定年退職したご主人と悠々自適の生活が待っていただろうに。
祭壇に飾られた明るい笑顔が今にでも話しかけてきそうで涙が出る。

喪服を津波に流されたご近所の方々が喪章を着けて参列。
ジャージー姿の男性や白いセーターの女性もいらっしゃる。
ご近所みんな被害に遭われたのだ。

ご住職さんのお話がまた泣けてくる。
こうして身元が判明して家族、友人に見送られる人は幸せだと。
仙台の火葬場で夕方5時すぎに火葬されるご遺体は身元不明の方だと聞いた。
名前の無い棺は「あ123」とか「い246」と番号が記されているという。

新聞の死亡広告を見ても、
「震災のため・・・」「病気療養中のところ・・・」
震災で亡くなられた方の葬儀が未だ多い。
辛く悲しい思いをしている人が県内各地にいっぱいいると言う事だ。
普通に生活しているのが申し訳なく思う帰り道であった。


震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。




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4 コメント

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悲しいですね (ぱと)
2011-04-26 21:12:40
今回ばかりは無常ですね!生かされた命も、生かされなかった命についても言葉を失います!
しょうがないと一言で済む事では無いのは判っていますが今回の震災で亡くなられた方のご冥福と生き残った方の未来が明るく開ける事だけを祈りたいです
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言葉がない (おんせんたまご)
2011-04-27 21:59:27
ぱとさん、本当に言葉がありません。
現実は現実として受け入れなければならず、つらいの一言です。

そんな人が東北にいっぱいいらっしゃるんですよね。
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四十九日の後に (ゆうみん)
2011-04-29 23:39:20
今月六日、津波で行方不明だった母方の伯母の火葬に行ってきました。
発見されるまで三週間以上、地元の陸前高田ではお寺まで流されてしまい、火葬も奥州市の斎場でした。

いとこの夫にあたる方が、一緒に逃げたけれど手を離してしまって助けられなかったこと、伯母が見つかったのは非常に幸運だったが葬儀をあげる場所もなにもないこと、家も職場も流され今は避難所で暮らしていることなどを淡々と語っていました。

その後陸前高田でも合同の法要が行われたそうです。

ぎりぎりの生活を送っている今は『頑張れ』と言われなくとも頑張っていくと思います。
けれども、仮設の住宅に入居しある程度生活が落ち着いた時、襲ってくる肉体的・精神的疲労や、伯母を助けられなかったという後悔の念に挫けそうになった時に、差し伸べる手が私達にあるのか、答えはまだ出ていません。

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おつらいでしょうね (おんせんたまご)
2011-04-30 20:13:31
ゆうみんさんのお身内でもご不幸があったのですね。
お悔やみもうしあげます。

私の遠縁の方も火葬は青森県でした。
葬儀も順番待ちですぐには行われない状態でした。

大した被害を受けなかった私達でさえ毎日の新聞を見るたびに涙しています。
亡くなられた人はもちろんお気の毒だけど、残された人も辛い思いをされるのでしょうね。

つらいですね。
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