大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

光三昧

2016-02-05 | 日記
毎日快晴。低い気温の中どっちを向いても雪の小さな粒がキラキラ光って宝石箱の中にいるようだ。
継ぎ当てだらけのモンペも泥汚れの長靴も、くず野菜のコンテナを当てにして一番高い木の
てっぺんで小首をかしげるカラスも、立ち枯れてもすくっと気高い 夏の門番イタドリたちも
その光を纏えば、たちまち冬物語の登場人物に変わる。
ふふふ。。笑えて笑えて、 継当てもんぺの「ラブダラケ女王」のおでまし~~か・・・・くくくく

先週、やはりこんな光のまぶしい日、女二人 支笏湖丸駒温泉の日帰り入浴を決行。
おととしの暮れ生まれて初めて横転事故を起こし、それから冬道運転にはひどく臆病になる。
 だが、朝の光が囁いた。
≪運転とーちゃんばかりに頼っていたら、先に死なれて一人で温泉にも行けなくなれば情けないぞ・・≫
そだ、そだ、全くソーダ。ソーダ村の村長さんだ。この光纏っていればユーキリンリン・オニニカナボー♪
人の命あずかれば無理はすまい、と若いのりちゃんを道ずれに『地球最後の日』『大気圏突破!』 とハンドルを握りしめる。
思ったより路面快調。対向車無し、冬の支笏湖の美しさにため息。来てよかった!が、山道に入ったとたん圧雪アイスバーン。
クラッチ踏むたび足が攣りそうになるが、このふくらはぎも数分後には湯船でリラクゼーションだ、と思うと気にならず。
こんなに絶好の丸駒温泉日和と思うが、昼時の温泉客は少な目で支笏湖の眺めをほぼ独り占めして満喫謳歌。
その後は、ここに来たなら、あの、長い長い木の廊下を一糸まとわず駆け抜けて、やっとのことたどり着く露天風呂へGO!だ。
上着をひっかけて行けば寒くもないが、あえて裸族で突っ走る。走らないと足が凍ってしまいそうになるのだ。
「ひわさん小学生だ!小学生!!」 とのりちゃんが大笑いしながら、後ろから裸で走ってくる。
支笏湖の潮位と共にあるその露天風呂は底に敷き詰めた砂利のあちこちからぷくぷくと温泉が噴き出す。
黒い藻に覆われた岩に寄りかかって足を投げ出すと温泉の中の手足が虹色の横縞模様に揺らめいている。
そうして青の光が手と足の輪郭をくっきりと覆ってまるで熱帯魚のようだ。こんな真昼間の太陽だとこうなるのか。。
ああ!南の島の魚たちは毎日まばゆい海水プリズムを浴びてあの模様になったのか!!??と合点した。
光三昧の一日だった。 朝のあの光は、これを見せたかったんだな、私たちに。