ありがとう

土曜日ざんざん振りの中いよいよ田植がはじまる。
思いがけず若者男子が3人助っ人に来てくれて大助かり。
今年は春先これから、というタイイﾐﾝｸﾞでゆきちゃんが来て
野菜の苗の種蒔き、定植、稲の水やり等をほとんど引き受けてくれ
ているから、自分は山のエリアで集中して動ける。
一雨ごとにグンと伸びる草花をぼ～～と眺めていると同化して
生きているのか死んでいるのか自分がなんなのか、ふっと飛ぶ。
今年は早くに草の海の中のスズランの周りの草を刈って
花の香りも姿も十分に愛でた。小さなすみれの群れもみつけ出した。
何年も元気がなかったドウダンツツジが新芽を伸ばして白い花を咲かせた。
緑一色の草の海のなかに白いスズラン、赤白のつつじ、紫のコンフリー、
黄色のタンポポ、からし菜、チョコレート色の赤みつば、、、、
誰が見ていなくとも咲くのだろうが、こうして誰かが意識をそこに向けるとそこに歓喜の波が生じる。
いつも素っ気ない母家の横の大きな楡の木でさえうれしそうだもの。
朝、窓を開けて「楡の木ーーー！」と呼ぶ。わさわさと枝を揺らして「うるさいな。。。」と迷惑そうにする。
だが、うれしさを隠せない楡の木を感じてしまう。
というか、楡の木に挨拶できる余裕の自分がうれしいのだな。。。一日中楡と話したいがそうもいかず。。
じぶんは「ヒト」をやっているから動き回ることが山ほどあるのだ。今日もまた「ヒト仕事」してくるか。。
キミたちのようにじっと立ちっぱなしで咲いてるのも一仕事だろうけど、、、各々の持ち味って事だね。
毎年こうして旺盛な生命力をこの目に見せてくれ、勇気と希望をくれ、愛（酸素）を与え続けてくれる。
いつもいつも、そこにいてくれるだけで涙が出るほど嬉しいよ。ありがとう、ありがとう、ありがとう