腎臓は血液が濁ると一番負担の掛かる臓器です。腎臓には、心臓から送り出される
血液の約20%(安静時)が流れ込んでいます。臓器の重量当たりの血液流出入(還流)量
としては、心臓の約5倍、脳の約8倍もあり、臓器で最も血液の流れる量が多い臓器です。
腎臓に流れる血液量(腎血流量)は毎分1~1.2ℓにもなります。東洋では腎臓を水の
集まるトコロと捉えていたことにうなずけます。腎臓に負担が掛かると血液をはじめとした
体内の水分が浄化しきれません。そうすると体が乾燥したり、過剰に水っぽくなったり
します。乾燥肌や手の平がベタベタしているのは腎臓の機能が落ちているという警告です。
乾燥肌は陽性で、ベタベタは陰性です。
アトピーをはじめとしたアレルギー疾患も腎臓に大きく関連しています。腎臓疾患は腰の
あたりにあり、腎臓疾患は腰痛の原因にもなっています。腎臓を患うと睡眠時間や横になっている時間が長くなるのは、
立ったり座ったりしているよりも横になった方が腎臓へ流れる血液が増えるからなのです。
重力に逆らて脳へ血液をはこぶのは大変なエネルギーを使います。腎臓に問題が出てくると肌のいろや髪の毛にも
影響します。肌が黒ずんで来たり、白髪出てくるのは腎臓の弱りからです。実年齢より老けて見えるのは腎臓に
強い負担の掛かっている証拠です。血液の製造場所となるのが腸であり、素材となるものが食べ物です。
下の図を見ると、肺は血液分配が100%です。
全身の二酸化炭素を抱えた血液(静脈血)は、心臓を
通ってすべて肺に行きます。肺で二酸化炭素と酸素を
交換して、きれいになった血液(動脈血)を心臓に戻し
全身に巡らせます。呼吸がいかに大事かということが
図を見れば一目瞭然です。食と呼吸は健康を保つ上
でもっとも大事なことなのです。
腎臓と睡眠 宇宙法則研究会 宇宙つうしん 第110号 食育コラム 磯貝昌寛著より抜粋
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