大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

ネズミとわたし

2011-10-24 | 日記
ここ1年ウソのようにおとなしかったネズミが、また倉庫の中でガサゴソ動き始めた。
ひとが起きている時間には決して姿を現さないが、朝起きると犬用の米びつの
蓋が開けられている。今朝は特に米びつの周りの床にまで米粒が散乱していて、
そして、その米が道を作って一直線に続いている。(どこまで持っていった~~?)
トコトコと道をたどればストーブ横の、いつも私が座って編み物をしている椅子の後ろの
床に小さな穴が開いている。(はは~~~~・・ここか・・・こどもが産まれたのかな。。)
土間のあちこちに、いつの間に掘ったのかと思うほど大きな穴が開いていたりするのだが
この穴はとても小さいから、毎年見かけるあの小さな種類のねずみだろう。
自分が腹を満たすだけなら米びつの中で思い切り食べたらよさそうだが、運んでいる。
なんとなく胸がキュンとする。あんな小さな子供のようなネズミが、お父さんになったのか、、、
深さが50センチもあるステンレスの米びつの中はほとんど空の状態だったから、小さな身体でどうやって蓋を開け
どうやって米びつの底から上り下りしてあんなに沢山の米を巣に運んだのだろう。。。妻子を思う一心か。。
大きな種類のネズミと鉢合わせはしないのか?今夜は俺たち、明日はお前たちと協定が結ばれていたりするのか・・・
それとも、大きなネズミが、新米父さんに肩入れし運びやすく段取りしてくれたのか・・・・
床の下に展開されているネズミ族の暮らしを想像する。ジブリ映画、「借り暮らしのアリエッテイ」の世界に重なる。
せめてもの気持ちで、道になって残された米粒をほうきで掃いて小さな穴に落とした。出産祝いだ。
騒げば(うるさい)と思い、毎朝ひっくり返っている米びつの蓋をみれば(もーーー!!)と思い、
ネズミ捕りにかかれば、(しめしめ)とも思いながら、あの小さなネズミの家族の生活を勝手に妄想しただけで
愛おしさが込み上げても来る。なんて自分勝手なんだ と思うと、そんな自分も悲しいくらい愛おしい。
世の中のことって、さまざまに絡み合って縺れ合って、複雑だけど単純でみんなこの繰り返しなんだろうな。
一瞬一瞬ちょこっと角度を変えるだけで、悪魔にも天使にもなれる。どっちやるにしても、大真面目にやると楽しい。

いよいよはさに掛けた稲を下ろす


コンバインで脱穀よ


見て!こんなによく垂れてるよ


脱穀した籾が袋に溜まるのさ いくら溜まるかナア


脱穀した稲藁にまだ籾がついてるよ!!


いや~ 参ったね 稲藁が燃えてしまったよ!!


待ち待った 昼ごはん トラックの上は見晴らしがいいぞ


うまそゥ!
いろんなおにぎりがあるぞ。


デザートは 小松菜入りのケーキ


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