大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

「明治日本産業革命遺産」韓国の主張にどうこたえる?

2015年05月24日 11時38分11秒 | 日記

「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録が世界遺産委員会の審議にかかる最終段階になっています。この時期、韓国、中国から出されている「異議」とこれに対する日本政府の主張が注目を集めています。これまで、23遺産施設の内どこが「異議」対象施設なのかも分からない状態でした。(5月23日、各新聞報道がありました。)政府間協議で日本側は「時期が違う」と反論されています。しかし明治後の歴史も遺産の歩みです。特に産業遺産ですから、そこで働き支えた人たちにとってどうだったのかも問われます。西日本新聞5月23日号では「『影』は強制徴用だけではない」として明治初期にもあった炭鉱労働者の過酷な労働と「暴動」が取り上げられ、三川坑爆発など炭鉱災害の問題も提起されています。地元で登録に向けて努力をされてきた各方面からの意見も現地取材から明らかになっています。ユネスコでの審議結果も大事ですが、賛成反対どちらを選ぶかといった2者択一的票の奪い合いでは理解を深める道が断たれます。どの結論になっても<恨み>が残り、増幅されることになります。反論より理解を深めるように協議をしてほしいです。世界遺産には「ビキニ環礁」「アウシュビッツ」「原爆ドーム」などもあります。こうした遺産についても沢山の論議がなされ世界遺産に登録されています。「近代化の影」も検証し、繰り返してはならない歴史として言葉に刻み、世界遺産とすることが大事だと思います。

下:2015年5月23日朝日新聞・成田肇/佐々波幸子「世界遺産 日韓平行線『明治の産業革命遺産』 初協議」部分より)