西日本新聞「戦後70年」の連載<報国のペン 戦争と西日本新聞>が始まりました。
<報国のペン>とは「先の戦争にペンで加担した『報国報道』」のことで、「西日本新聞も例外でなかった」事実に対し、「当時を振り返り、これからの報道にどう向き合うか、考える糧としたい。」という趣旨のもと始められているようです
第一回は、「事実書けない、書かない」の見出しです。星野記者が50年近く保存し長男に託された「戦中の取材ノートや日記10冊あまり」から分かることなどが紹介されています。そのほか、2面を使って特集が組まれています。「戦争の実相報じず 戦意高揚を後押し」の大見出しで、当時の新聞記事とその問題点が解説されています。その内容は、今もそうだったの!?と思わず声が出ます。
特集で取り上げられていることは
① 満州事変~「中国の仕業」疑わず
② 2・26事件~1面トップは「空白」
③ 原爆~全滅でも「被害は僅少」
④ 真珠湾~開戦を歓迎
⑤ 沖縄戦~島民の「献身」を強調
⑥ 終戦の日~土下座写真 演出だった?
ここでは「関東軍の謀略であった」ことが戦後明らかとなった「満州事変」について、――当時、どう報道されたのか?をしっかり見ておきたいと思います。
(下:2015年8月15日西日本新聞10面「戦後70年」一部より)