大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

アジア各都市と友好交流続ける市町村

2015年08月27日 23時41分50秒 | 日記
朝日新聞で、友好姉妹都市を締結し、アジアとの地域交流を地道に進めている九州・山口・沖縄の各地方都市の活動が取り上げられました。その第1が大牟田市と中国山西省・大同市の交流です。始まりは「炭鉱が結んだ縁」で「大牟田市の三井三池製作所が採炭プラントを大同市の炭鉱に輸出した」(1978年)ことからでした。1981年に友好都市締結。その前年頃には友好都市締結に向け大牟田市主催の中国語初級講座(無料)も始められました。初級講座卒業者は2000人を超え、大牟田には中国語が「できる」「勉強した」人がかなりいらっしゃいます。現在もカルチャースクールや大牟田日中友好協会の中国語教室、中国語ボランティア養成の勉強会も開催されています。「その後様々な交流が芽生え」ました。特に注視すべきは大牟田に炭鉱産業が無くなった後の交流です。大牟田市は「公害」の都市から環境保護の都市に変わるため様々な苦労―技術開発に取り組み一定の成果を挙げました。「大気汚染などに悩む大同市側が日本の環境技術を学びたいと要望。2004年からJICA(国際協力機構)の事業を活用した支援が始まった」のです。大同市からの環境研修先は水俣、北九州市、大牟田といわば「公害」先進地でした。10年を超える研修受け入れに合わせ、大牟田市が取り組まれたのは大牟田市からの専門家を派遣して、大同市の植林支援、友好の桜植樹、環境教育「緑の教室」活動などの事業でした。
こうした活動により「交流で緑化技術が高まり、緑地が増えた。空気も以前よりきれいになった」と喜びの声を孫貴さんが寄せられています。8月20日大牟田で行われた「日中友好書道展」に大同側の通訳として来られた時の取材だろうと思います。
(下:2015年8月27日朝日新聞・後藤たづ子「アジア手つなぐ市町村」の一部 大牟田―大同 きれいな街へ緑化技術高める」より)
孫貴さんは大同市より派遣された研修員として大牟田市役所に1年間勤務され、多くの市民の方々とも交流されました。研修が終わって大同市の外事弁公室で勤務され、大牟田市からの訪中団受け入れ等尽力されてきました。現在は退職されましたが、大牟田市と大同市の懸け橋として友好交流活動を続けたいと話されていました。大牟田ー大同のほか、大分ー武漢、宮崎:綾ー韓国:鎮安郡、太宰府ー韓国:忠清南道扶余郡等13市町村のケースが紹介されています。