朝日新聞で『カネミ油症』について連載が始まりました。「カネミ油症はいまだ多くの被害者が症状に苦しんでおり、乏しい補償、ダイオキシン被害の次世代への影響など、未解決、未解明の問題も多い」そうです。連載の2では大牟田市の森田安子さん(65)が訴えられています。森田さんは「カネミ油が多く流通した長崎県五島市の玉之浦地区の出身。油症が発覚した1968年の夏から、数カ月寝たっきりになるほど体調が悪化した」そうですが「当初の患者認定は皮膚症状が重視され、家族6人で認定は妹1人だけだった」そうです。森田さんの症状はその後も続いて「子ども3人も皮膚病や強い倦怠感などに苦しんだ」そうです。「09年、被害を訴える女性の新聞記事を目にして『症状が自分たちとそっくり』と」驚き、「女性に連絡を取って油症検診を受けると、一度で認定された。」そうなんです。「04年に認定基準にダイオキシン類の血中濃度が加わり、以後認められた患者は<新認定>と呼ばれる」そうです。~ちゃんと周知されていたのでしょうか?「森田さんは認定の数カ月後。原因企業のカネミ倉庫(北九州市)に損害賠償を求める新認定患者の訴訟原告団」として活動されています。「油症発覚から50年たった」のが昨年、「救済をめぐって何ら進展のないまま節目の年は過ぎた」、「世間の関心は低い。差し出した署名簿やビラははねのけられ、『カネミって、まだ続いているの』問われた。」こともあったそうです。「幾重にも傷つきながら、森田さんは被害者と国、カネミ倉庫の3者協議や講演などの場で救済の拡大を訴え続け」られているそうです。~水俣病やCO患者問題にもありました。無関心が一番いけないですね。
(下:2019年3月6日朝日新聞-奥村智司<追うカネミ油症 患者を生きて>欄「<新認定>幾重にも苦悩 無関心-非難 裁判も門前払い 大牟田市 森田安子さん」より)
(下:2019年3月6日朝日新聞-奥村智司<追うカネミ油症 患者を生きて>欄「<新認定>幾重にも苦悩 無関心-非難 裁判も門前払い 大牟田市 森田安子さん」より)
