・・・先日、市と契約を交わすことがあって書類に捨印を押しました。
・・・私は捨印を過去に何度か押したことはありましたが、今回フト疑問を持って書類を作成した人に捨印の意味を聞きました。
その時に捨印には大変、危険な意味を持っていることを知りました。
結果的には相手が、市で信用が置けるので、その書類には捨印を押しましたが。
・・・さっそく、捨印の意味について調べて、ここに紹介します。
意味: 捨印(すていん、捨て印)とは、
①契約書、申込書、証書などを作成する場合において、記載の誤りを訂正する際の訂正印の捺印に代えて、当該書類の欄外に捺印する行為、または、その捺印された印影を指す用語である。
②書類を交換・提出した後に、相手方が訂正する事をあらかじめ承認する意思を表明するものとして扱われる。書類の書式によっては、あらかじめ捨印欄を用意しておき、そこに捺印するものもある。 したがって、あらかじめ押す訂正印であり、以後の訂正を認める意思表示である、と解釈される。
使い方: ①そこで、微細な誤記、あるいは明らかな誤字脱字程度であれば、相手に断ることなく訂正して良いと承認を与える意思の現れとして、捨印を押す。
本来は、微細な誤記、あるいは明らかな誤字脱字程度の訂正を認める趣旨で押されるものだが、
②訂正の範囲や限度は限定されていない。よって、授受する金銭の金額を書き換えたり、文書の記載内容の趣旨を当事者の一方にとって都合の良いように変更するなどの書換えをされても、それらを全て事前承認したと扱われる危険がある。言うなれば、文書の記載内容を修正する全権を相手に渡すようなものとも考えられる。
問題点: 実務上、委任状などに捨印を押す場合があるが、これはいわゆる白紙委任状と同じ事であり絶対に避けるべき事柄である。
・・・最後に書いてある様に捨印が押してある書類は相手が勝手に訂正しても訂正印は必要ないのである。こんな危険なことはないと思いました。
これからは決して捨印を押してはいけないと思いました。