No.7 「印鑑はやめてサインにしよう!! 」
・・・会社では印鑑を押すことが多い、 特に中間管理者になると、むやみに書類が増えてサインすることが多くなる。
・・・その時に、印鑑を押すのでなく、サインをすることを薦める。
そのサインは漢字で自分の姓を描くのが良い。
勿論早く書けるようになるには、多少、字体を崩すのは良いが、花押のように第三者が読めないサインは薦めない。
なぜサインを薦めるのか
・・・印鑑を押すというのは、ついつい印鑑を押すという作業になってしまうものである。
又、ひどい場合は本人がいなくても、机の引き出しから、印鑑を第三者が勝手に押していく場合もありうる。
・・・印鑑を押すという事は、書類の中身を見て、内容を承認するという事が伴わっていないといけない。
印鑑を押すことが、単に押すと云う作業になっていたり、本人でない人が印鑑を押すことは、内容を読み、理解し、承認することには、なっていない。
これは本来の印鑑を押すということの意味をなしていない、のである。
印鑑を押すことは、考えるに印鑑の印影はその人の責任を示すようなところがないからです。
印鑑でも、実印の場合は、かなりその点は改善されるようではあるが。
・・・その人しか書かない、その人の漢字の姓を書くことは実印並みの責任感が出てきます。
他人はそのサインをまねて勝手にサインすると云うことは通常ありえないので、サインは基本的にはその人しか書けないものである。
私の経験ではサインを書く時間は何回、サインを書いても印鑑をそれと同じ数だけ押すのと、それほど必要な時間は変わらない。
サインを書くことによる、その責任感は印鑑に比べるとかなりの重さがある。
・・・責任感を持ってサインすることが、内容をしっかり読み、それによるアクションにより、その人の仕事の質の向上につながっていく、とおもえます。
無責任に印鑑を押して済むような書類の確認であれば、その書類確認はやめるべきである。
「参考」
昔の武将はサインではなく花押を書いたので、花押の意味を、ここに紹介しておきます。
花押(かおう、華押)とは、署名の代わりに使用される記号・符号をいう。 元々は、文書へ自らの名を普通に自署していたものが、署名者本人と他者とを明確に区別するため、次第に自署が図案化・文様化していき、特殊な形状を持つ花押が生まれた。花押は、主に東アジアの漢字文化圏に見られる。中国の唐(8世紀ごろ)において発生したと考えられており、日本では平安時代中期(10世紀ごろ)から使用され始め、判(はん)、書判(かきはん)などとも呼ばれ、江戸時代まで盛んに用いられた。