・・・一昨日の新聞に、「放鳥トキひな誕生 自然界で36年ぶり 」という記事が出ていた。
この記事に興味があったわけではないが、記憶によれば日本の特別天然記念物のトキは絶滅したはずだがと思って記事を読むとやはり、繁殖したのは中国から、連れてきたトキの子孫らしい。
中国産のトキが自然界に放鳥されて繁殖したのは、トキには違いないが、はたして日本の特別天然記念物のトキの自然繁殖といえるのか、疑問を持った。
さて、話は違うが、トキの話で同じような話として思い出した。
古代の日本に26代継体天皇という人がいた。
この人は、其れまでの天皇の直系である、武烈天皇に子孫が無く、もはや都に王位につける人がいないので、天皇家と関係のある人を探し、応神天皇から数えて五代目の子孫であり、現在の福井県に住んでいた「男大迹王」といわれる人を、大伴金村大連が呼んできて、天皇にした、これが後の継体天皇である。
研究者によると継体天皇は近江の国の息長氏出身の豪族らしい。
継体天皇の皇后は仁賢天皇の娘の手白香皇女なので天皇家の直系の血はつながってはいるが、天皇家は男子直系と云う事から考えると武烈天皇で一度途切れることになるが、それ以後、天皇家は連綿として続いている。
新聞記事を読んで、トキの場合と一緒に考えるのはどうかと思うが、同じ、国のシステムなので、ついつい、連想してしまった。