・・・少し時期がづれた話ですが、「八朔」の話題です。
八朔とは八月朔日の略です。
その昔、旧暦の八月一日の頃に物を贈りあった行事で、鎌倉時代の後期に、武家社会から始まったと云われています。
話は飛びますが、 現在の中国共産党では、贈答の習慣がわいろとなり、社会を腐敗するので、トップの掛け声で一掃することが、大きな話題になっている。
ひるがえって、昔の武家社会でも、やはり権力者のもとに多くの贈り物が集まったことが、歴史書に記録されている。
武門の権力者の足利尊氏は来たものはすべて受け取って、それを周囲の人に配ったそうです。
それは、明らかに、贈り物をもらったと云う事を明らかにし、その後のもらった人との行動に影響を与えなかったから、できた行動と思う。
しかし、権力者に物を贈ることを許したのは問題かもしれない。
今の日本では、それは許されていない。
習慣として、今の我々の社会もお中元、お歳暮として、八朔の儀礼が残っているが、一般には日本の美しい社会儀礼であって、わいろ的要素は少ないと、私は信じたい。