ジョギングはシャンパンの味

ジョギング、写真、革クラフト、木工、パンつくり、日本の古代史などを趣味にして楽しんでいます。

前方後円墳の話

2016年08月22日 07時35分47秒 | 日本古代史

・・・古代日本史に古墳時代と云う3世紀から6世紀へかけての時代区切りがある。
  世界的に見ても独特の形式の墓形が日本列島に多く作られた時代である。

  この墓の形は日本独特で、その墓の形の由来について、過去に色々な説があったが、最近の考古学的な成果で、最近は、弥生時代の墓が発展した形であることに、大体の学者の意見は一致しているようである。

  しかし、先日観た、テレビ番組で、ある古代史学者が前方後円墳の形は、中国のある墓のレリーフにある東王が壺に載っているのを根拠に、前方後円墳の形は壺の形が反映された形であると云う自説を発表していた。

  古代史の関連の本を多くと読んでいて感じるのは、古代史は文字が無かった時代の事だけに、色々なことを想像してあたかも学問的な事実に基づいて書いているかの如くの人が多い。
  私の様な人間が、かなりの部分が想像で考えて、古代史のよく分かっていないことに対して、自説を話題にしたり、議論したりすることは素人だけに許されたとしても、少なくとも、学問を職業している人が先に紹介したような前方後円墳は壺の形から由来していると云うかなり狭い範囲の推測を主体とした説を、公に自説として発表するのは、許されるものではないと思う。

  古代史関係の本が、最近のブームに乗って、多く出版されているが、それらの本の半数以上は、学問的事実とは外れた自説を主体とした内容を書いている本が多いのは残念な風潮である。  

コメント
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