・・・初めての革靴の自作は本底縫製まで、革靴作りを進めたが、前に紹介したように幾つかの不具合があった。
実際に、靴に足を入れてみて、たくさん、改良しなくてはいけない点を見つけた。
① 1センチ大きい靴型を使用したのですが、実際に仕上がったものは3.5㎝くらい大きかった。
足先の余裕を1.5㎝として、靴型を2㎝くらい小さくしなくてはと思った。
②靴に足を入れてから、足甲の部分が窮屈、かかとが浅い、等、不具合が何点か、分かったので靴の上革を裁断する型紙を修正する必要がある。
革靴の自作 ii では、以上の項目を改善しても、十分な品質の靴は、おそらく、今回も出来ないと思うので、また片足だけ作ってみようと思う。
今回は、先回縫製した甲革を靴先と踵部分を補強してつり込みをして釘で止める作業をした。
上の写真が先回縫製した甲革です。
これを靴型にはめて、踵とつま先を補強して、ワニ口でつかみ全体に形を保ち、しわが無いようにして、引っ張り中底に釘で止める。
その時の補強のやり方は、踵とつま先の甲革と裏革の間に、端を薄く剥いた革に接着剤をまんべんなく塗ったものを、はさみ、一晩置くと、かちかちになる。
そうすると、踵とつま先の成形した形は、硬く崩れないようになる。
上の写真は先回、初めて作った靴と今回の靴を一緒に並べた写真です。
全体の寸法と足の甲の部分の形を変えたのがよく分かる。
次の工程は踵以外の部分の全周に中底と甲革と細革を縫い付ける、スクイ縫いをする工程です。
この工程が一番大変な工程です。