・・・昨朝の新聞によれば、日銀総裁は過去三年以上に続けて、行ってきた、金融緩和政策によるインフレ率2%の目標達成は、四年間も目標見直しをしてきて、今年の四月に掲げた目標は未達に終わったと発表した。
日銀の黒田総裁と安倍首相が、結果的に、国民をだましてきた事に対して、全然、反省せずに、インフレ率2%の目標の看板は下ろさないらしい。
今となると、インフレ率2パーセントと云う目標を掲げること自体が、間違っていたと云う人も多い。
そもそも、国民が、活発に消費行動を起こして初めて、インフレになるというのが順序である。
それをインフレにするために金を余らせ、消費を盛んにすると云うのはどう考えても、順序が逆だと思う。
国民をばかにしている考え方である。
国民が、自分の生活を守らないと怖くて、生きていけないと考えたら、どう考えても、物価が上昇するとは考えられない。
今の、日本人の平均寿命は80歳と健康寿命70歳との差は10年間で、その間は、不安で、金が要る10年である。
つまり、健康ではないが、寿命が長くなって生きている時に、今の日本では、多くの人が自己防衛しないとやっていけないと考えるのが普通である。
若い時から、その時に備えて、贅沢せずに貯蓄しょうと思って当たり前である。
そこの問題を改善せずに、金融緩和による、為替の円安で、一時的に輸出が増えて、ほんの少し、給与が上がっても、国民は消費行動には、移らないないのは当たり前である。
また、若い人が、自分たちの年金を将来、まともにもらえない様な見通しでは、老い先の10年を考えると、消費が盛んになるとは考えられない。
政府はもっと根本的な政策に手を打つべきである。
長生きすると、幸せになる、世の中を作る政策を実行しないと消費は豊かにならないでしょう。