古墳時代に現れた日本独特の焼き物が埴輪である。
もともとは、弥生時代の終わりに、墓の上で儀式をしたときに使った、壺など置く土器の器台が進化して、古墳時代、古墳や、堀の堤防上などに、結界を示す円筒埴輪が置かれ、円筒埴輪から、家、人、動物、武器等の形象埴輪が現れ、古墳上に飾られるようになった。
武器の埴輪も多くみられるが、弓の埴輪は珍しいらしい。
先日の新聞記事で埼玉県本庄市の古墳で発見された弓の埴輪の写真(下)が紹介されていた。
弓の埴輪が少ないのは、形状が単純で飾り映えがしないからもしれないと私は感じた。
同じ武器でも、矢を収める容器の靭(ユギ、上の写真)の埴輪はたくさん発見されている。
そして、元もよくつかわれた武器としての太刀は単純な形であるが、太刀の埴輪(上の写真)はたくさん発見されている。
以上の事から、何故、弓の埴輪の制作が少なかったか、良く分からないところである。