「早朝の日の出の景色」
・・・まだ人生が終わったわけでもないのですが、サラリーマンは卒業したと思っています。
そんな今、過去を振り返って考えることが時折あります。
たとえば、表題に書いた「人は何歳が働き盛りか ?」、そんなことを書いてみました。
サラリーマンとしては大きく分けて自分の能力を発揮する分野が二つあるように思います。
一つは専門力を発揮して個人的に創造的な仕事を成し遂げる分野と、もう一つは組織の中で管理職としての分野である。
勿論、経営者と云う分野もありますが、起業しない限り、普通はサラリーマン重役はどこまで出世しても管理職の延長なので、管理の分野に含まれると思います。
・・・さて、表題の「人は何歳が働き盛りか」と云うのは、前者の創造的な分野においては30~35才と云うのが私の答えです。
自分の過去を振り返ってみて、幾つかの実績を比べてみると、その頃の仕事が質的にも、効果も一番のものがあります。
私はサラリーマン生活の前半の30年間は終始、開発業務にたづ触ってきました。
したがって、開発組織の一番下のサラリーマンから、上まで、経験しましたが、創造的な良い仕事をしたのは30~35才の時代です。
その頃の成果は生産機械として、今でもある会社で動いていますし、技術特許で残っています。
話は変わりますが、ノーベル賞を受賞した人の対象の業績も大体、この年代の時の仕事が多いようです。
・・・さて、もう一つのサラリーマンの仕事分野である「管理職としての分野」では私の経験では良い仕事が出来るのは50才~の様な気がします。
管理職の仕事は仕事を計画し実行し、問題の解決をする為に、情報収集能力、部下の信頼、上司の信用、仕事の経験、などが基本的要件として必要です。
基本的要件を身に着け、且つ体力があり、家庭的にも安定するのは50才~と感じます。
管理者としての若い時は馬力はありますが、全体のバランスは良くないように思います。
・・・働き盛りの年代に、良い仕事が出来るポジションにいるか否かは、その人の運と努力なのですが、運が良い人は、人生の中で、何時までも残る物 (形のあるもの、みんなの心の記憶など) の形で得ることができます。
だから、人は皆、せっかくの人生を充実させるために、何時かめぐりあえれるチャンスを待って、日々努力するのでしょう。