小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

最後の艀(はしけ)撤去

2020-08-12 05:50:46 | 小樽
これも時代の流れ。
如何ともし難いのは分かっていますが、物悲しい気持ちになるニュースです。

子供のころ古い運河にあったはしけに乗って遊んだことを今も記憶しています。

「はしけ」って言葉、札幌市民ですぐにピンとくる人は、そう多くはないでしょう。
「はしけ」と聞いて、すぐに頭に思い浮かべることができるのは、小樽っ子のアイデンティティと言えるかもしれません。

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小樽最後の「はしけ」撤去へ 建造半世紀 維持難しく 船舶と岸壁橋渡し
出典:北海道新聞

港内に停泊する船舶と岸壁の橋渡し役となる台船「はしけ」。
小樽市では小樽運河が造成されるきっかけになったが、市内に現存する最後の1隻が8月中にも解体、撤去されることになった。
建造から半世紀が過ぎて老朽化が激しく、市は維持管理が困難と判断した。
最盛期には600隻近くがあり、小樽港の活況を支えたはしけが全て姿を消すことになる。
はしけの大半は動力がなく、船と岸壁の間を別の船で引き、貨物や旅客が行き来した。
小樽運河ははしけを泊める場所として造られ、1924年(大正13年)ごろは595隻が運河内を往来したとの記録がある。
小樽ではその後、船が直接接岸できる埠頭(ふとう)などが整備され、はしけの数は激減。
50年代に100隻を下回り、89年には業務で使われなくなった。
小樽に残る1隻は69年建造の鋼製で全長24メートル、幅8メートル。
市内の郵船海陸運輸(現ノーススタートランスポート)が89年、市に寄贈し、小樽運河の原風景が残る北運河地区に浮かべて展示してきた。
ここ数年は、はしけの継ぎ目や穴から浸水し、一部が水没するなど老朽化が進行。
市職員が水を抜いたり、穴を補修したりと応急処置を続けたが、さびた船体はもろく、改修のための移動もできないことが分かった。
「安全性の確保からも、これ以上の維持補修は難しい」(市港湾室)と撤去を決めた。
解体工事は早ければ8月中旬に始め、10日ほどで終わる予定。
ノーススタートランスポートの大田秀樹社長は「一つの時代が終わる」と振り返り、小樽市総合博物館の石川直章館長は「はしけが小樽の近代化や発展に果たした役割は大きく、シンボルが無くなるのは惜しい」と話している。