小樽ラグビースクールでも活用しているワールドラグビーによる子どもたちへのコーチングマニュアルを抜粋して紹介する。
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WORLD RUGBY
子どもたちへのコーチング(Coaching children)
Body language (ボディーランゲージ)
私達は自分たちが伝えていることが重要であるということを、どのように伝えたら良いでしょう。
私達が子どもたちのコーチをしている時、私達がどんな風に見え、行動しているかを考えることは、セッションの成功にとって非常に重要です。
ここにボディーランゲージの意味があります。
■次のことを実行して下さい。
- 子どもたちに話しかける時、彼らが座っているならば、しゃがみましょう。
- 気楽な姿勢を取ります。
- 心地よく、自信に満ちた様子で。
- メッセージを伝えるときは表情を使い分けます。
- 良い行いを励ます時はスマイルを。
- あなたのところにプレーヤーを呼びたい時は、目で見えるシグナルが伝わる範囲にいるときに行いましょう。
彼らをしょっちゅう呼び寄せることは避けるようにしましょう。
■次のことをしてはいけません。
- プレーヤーと話しをしている時に腕を組むこと。これはあなたを身構えているように見せます。
- プレーヤーに指をさすこと。または、誰かのいる場所に無理やり入ること。
- 対立的な態度になること。
- 個人を名指しで批判すること。
- ひっきりなしに叫ぶこと。プレーヤーはあなたを無視するようになるでしょう。
役に立つヒント(Useful tips)
- 子どもたちに対して声を張り上げてはいけません。彼らが静かになるまで待ちます。叫ばないようにします。叫ぶ時は、あくまで控えめにします。あなたが学校の中にいた場合には、他の授業の妨げになるかもしれませんし、子どもたちは叫ぶことにすぐ慣れっこになり、彼らも、そうするようになってしまいます。
- 動機づけをするためには誉めましょう。「ここに静かに座っている子がいますよ。よく出来ました。次は誰かな?」など。沢山誉めましょう。「よく出来ました、ナシーム君。とてもよいパスでしたよ。」
- 次に何を言うべきかを知るために活動の計画を立てます。成り行きで取り繕ってはいけません。子どもたちはあなたが計画なく、成り行きで練習をしている場合や、その場で取り繕って発言している場合などは、それを感じとります。あなたはセッションのペースを失うし、彼らは興味を失ってしまうでしょう。
- あなたはいつでも彼らを制止し、耳を傾けさせる方法を持っているべきです。例えば、「そのまま止まれ!」など。
- レッスンの始まりと終わりには、いつも同じやり方をします。整列の方法や、静かにする方法など。子どもたちは決まり事が好きです。
- 常に子どもたちが道具を持ち出すことや片付けることを見届けます。いつも全ての子どもたちから目を離してはいけません。
- もし学校の中でのコーチングであれば、レッスンの最後に子どもたちをクラスの先生に引渡します。練習を頑張ったことについて、担任の先生は、子どもたちも知っている褒め方でご褒美を与えて下さい。
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Coaching children
子どもたちへのコーチング
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叫ばない。叫ぶときは控えめに。
言うべきことを成り行きで取り繕ってはいけない。子どもたちはそれを感じ取ってしまうから。
重要なことばかりだから、心にしっかり留めておく必要がある。