夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

もっと評価されるべき画家 平安長春図 下村為山筆

2016-06-04 04:54:49 | 掛け軸
欧的写実性をあわせ持つ俳画で評価を得、芥川龍之介が為山の画を絶賛するところとなるが、一切の画流から孤立し、「赤貧洗うが如し」の一生で、世評を外にその水墨を追い続け、現代日本水墨画の創始者といわれながらも著名になることなく一生を終えた画家です。みすぼらしい虫食いの有る紙表具がなぜかしっくりくる作品です。このような一幅は貴重なように思います。生活の安定性よりもおのれの信念を貫き通した画家の作品がここにあります。 . . . 本文を読む