宝舟図 狩野素川筆 2019-10-30 00:01:00 | 掛け軸 当方の好きな画家のひとりです。1800年(寛政12年)数え36歳で若隠居し、花街での遊蕩を好み、吉原の老妓の門弟も多かったようです。粉本に依らない軽妙洒脱な画風で人気を博し、当時の狩野派内で最も有力だった狩野栄信のライバルと言われたくらいです。居宅に高楼を建てる趣味人で、『画道伝授口訣』という著作もありますので、既成路線の狩野派にあってかなりの識人であったように思います。 . . . 本文を読む