夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

柿釉面取抜繪花瓶 浜田庄司作 その27(花瓶 その7)

2017-12-19 00:01:00 | 陶磁器
先週はタケノコ芋の収穫・・、会社にて同僚らに配りました。



広島で浜田庄司らの作品を観てきたので、刺激を受けて本日は浜田庄司の作品の紹介です。

柿釉面取抜繪花瓶 浜田庄司作 その27(花瓶 その7)
杉共箱入
高さ305*胴径150~125*口径90*高台径102



浜田氏のトレードマークともいえるサトウキビをモチーフにした唐黍(きび)文が蝋抜きで描かれた花瓶です。



高さが30cmを超える作品は浜田庄司の花瓶には珍しく、それゆえ大きくなると評価は高くなりますが、その中でも作行きが良いものといえます。



浜田庄司と称する作品には贋作が多いので、注意を要する作品が多いのですが、本ブログで紹介する作品はt当方の鑑識により、「伝」とない限りすべて真作と判断しています。



浜田庄司の作品はそのフォルムと釉薬が真骨頂です。



赤絵ばかりが注目される浜田庄司の作ですが、本来はその釉薬にあります。本作品は特に蝋抜きの周囲の釉薬に抜群の出来栄えがあります。



むろん本作品は共箱が付いています。共箱のない作品は売買の対象では評価が低くなりますが、見極めることのできる人には大した問題ではありません。



陶磁器の作品は箱から作品を取り出さなくても作品が解るようにしておくことが大切です。



作品の出し入れで作品を壊すことが多いからです。



釉薬の魅力を引き継いだ陶芸家は金城次郎ですが、銘のある作品、人間国宝になってからの作品にはその魅力が失せてしまっています。



タケノコ芋のごとく力強く大地から生えてきたような浜田庄司の作品・・、作品はその鑑賞眼にて判断することが大切です。

広島にて鑑賞した作品にはその力強さが不足しているように思えたが、窯元作品かまだ最盛期前の作か?


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