グスク入り口の左奥にある城門
中央付近にある一段高くなった 「 物見台 」
郭の区切りをつけた石垣
グスク入り口近くにある拝所
グスクの近くにある上良商店
上里グスク入り口
( 沖縄県糸満市束里 )
上里グスクは、南山グスクの出城として上里按司によって築かれたと伝えられる。
朝鮮の「李朝実録」によると、
1398年2月に琉球国南山王の温砂道(おんさどう)という人が、
15人の家来を連れて朝鮮にやって来て、
瀋陽という所に住んでいたので、朝鮮の国王は国を失った温砂道を哀れんで衣食を与えたとされる。
それから温砂道が、5月には都の京城(ソウル)にやって来て朝鮮国王に挨拶をした事や、
10月には死亡した事が記されている。
その記録にあらわれた温砂道という人は、
方言で「ウフサト」と言い、上里グスク城主の上里按司だとする説がある。
グスクは三つの郭からなり、内側の東(アガリグスク)と外側の西(イリグスク)となっている。
城門は南の入り口とイリグスクのほぼ中央に設けられている。
上里グスクへのアクセス
上里グスクへは、国道331号線の(ひむかいの塔入り口)信号機より県道223号線に入り、
沖縄県平和創造の森公園を過ぎて左に曲がり、
100mほど先に糸満環境美化センター(ゴミ清掃処理施設)入り口がある。
その道の反対側の拝所を入った所にグスクがある。
分かり難いときは、拝所の先に上良商店があるので、聞けば教えてくれる。
駐車は、グスクまでのあぜ道に入る手前の道沿いに駐車した。