「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

近代産業遺産 ・ 三菱飯塚炭坑 「 巻き上げ機台座 」 ①

2012-03-23 16:59:46 | 近代化産業遺産・土木遺産
































かつて石炭の積み出しを行なっていたJR上山田線が道路に変わった。
その道路を進むとピラミッドのように忽然と姿をあらわした 「 巻き上げ機台座 」 。
それはどっしりとして、住宅地の中にあって存在を充分に表していた。

 福岡県飯塚市平恒にある巻き上げ機台座は、
旧三菱飯塚炭坑で石炭の巻き上げに使われていたものである。
巻き上げ台座とは、巻き上げ機を据え付けた土台のことで、
通常斜坑は平行して二本開削され、本卸坑道は入気、石炭の搬出に、
連卸坑道は排気および入道に使用されていた。

 この巻き上げ機は大正時代に造られたといわれている。
上部の動力部分は残っていないため詳細は不明だが、
蒸気の力によって稼動していたといわれている。

 筑豊では現在も斜坑の巻き上げ機台座は、各所に残っているが、
戦前の物は煉瓦製で、戦後の物はコンクリート製の物が多い。
そんな巻き上げ機の中でも、この巻き上げ機は筑豊最大級で、
操業時は勇壮な外観で他を圧倒していただろう。

上部側面幅    6.36m
下部側面幅    8.75m  / 両脚幅 2.25m  /  中央脚幅 1.25m
高さ 12m  /  法面高さ 10.16m  /  アーチ高さ 8.4m



三菱飯塚炭坑の歴史

大正4年 (1915年)  中島徳松 氏 、大徳炭鉱(飯塚炭鉱の前身)の経営に着手
    7年 (1918年) 中島徳松 氏、 中島鉱業株式会社設立
  10年 (1921年) 飯塚炭鉱病院開院 、 飯塚炭鉱郵便局開局
  11年 (1922年) 中島鉱業、飯塚炭鉱の経営を三菱に委託
昭和2年 (1927年)  飯塚炭鉱の714,000トンの最高を記録
   4年 (1929年)  中島鉱業全株式を三菱鉱業に譲渡、会社名を飯塚鉱業に改める
              納屋制度の廃止、購買会設立
 11年  (1936年)  飯塚鉱業会社を解散、三菱鉱業に合併し、 「 三菱飯塚鉱業所 」 となる
 16年  (1941年)  第二坑卸で落盤事故  ( 死傷者13名 )
 18年  (1943年)  第二坑人車卸で落盤事故 ( 死者6名 )
 19年  (1944年)  第二坑でガス燃焼事故 ( 死者13名 )
              新坑右第一卸でガス突出爆発事故 ( 死者51名 )
              平恒駅、飯塚炭鉱石炭積み込み専用駅から、旅客取り扱い駅になる
 33年  (1958年)  飯塚炭鉱鉱業課を廃止、筑豊製作所を設立
              飯塚鉱業所を縮小し、飯塚炭鉱とする
 36年  (1961年)  飯塚炭鉱閉山、飯塚炭鉱株式会社発足 ( 第二会社 )
 40年  (1965年)  第二会社閉山

( 福岡県飯塚市平恒 )


沖縄県糸満市 「 佐慶 ( さけい ) グスク 」

2012-03-23 16:32:47 | グスク ( 城 ) ・ 遺跡
グスクの入り口と全景








激戦地のわりに保存状態が良い石垣












蔦草におおわれた石垣






グスク内にある拝所






佐慶グスクの近くにある 「 沖縄平和創造の森公園 」





佐慶グスクは、道を挟んで上里グスクの東に位置し、
幅約20m長さ約100mの横に長い琉球石灰岩の基盤が露出する上に築かれたグスクである。
グスクの役割として上里グスクの出城であったとされ、
グスク内からの出土品については、沖縄貝塚時代後期の土器と
グスク系土器の二期の物が出土しているが、圧倒的にグスク系の土器が多く、
また沖縄戦の砲弾や手榴弾・小銃弾などの不発弾も出土している。
その他に、他のグスクには珍しい「金園世寳」という
薩摩との外交に使われたとみられる「見せ銭貨」も出土している。

佐慶グスクへのアクセス
佐慶グスクへは、上里グスクへ曲がるT字路手前の右の森の中に位置しており、
上の写真のグスク入り口写真の電信柱付近から山に入り、
20mほどの先の左奥に集中して石垣が積まれている。
途中までは上里グスクを参考にしてもらいたい。
 駐車は、上里、山城グスク同様に路上駐車になる。

( 沖縄県糸満市山城 )



CASIO EXILM EX-ZR200 を買った。

2012-03-23 16:12:16 | 日記 ・ イベント











欲しかったカシオのハイスピードカメラZR200を買った。
このカメラを知ったのは、 『 ほこXたて 』 という番組であるが、
時速370キロのスピードボールを投げるピッチングマシンと
1秒間に30枚の写真を撮ることが可能なハイスピーカメラとの対戦であった。
“ どちらが勝つか ” 興味深く見守った結果・・・
スピードボールを投げるピッチングマシンに軍配が上がったが、
線状になったボールがグラスを過ぎる瞬間をカメラは捉えていた。

以前から使っていたデジカメを含めればこれで8台になるが、
興味を持ったカメラは何台あっても欲しくなるものである。
GPS機能がついたサイバーショットやCanon7Dやkissともども
大事にしたいカメラである。







熊本県美里町 「 小岩野 ( こいわの ) 橋 」

2012-03-23 16:03:30 | 熊本の石橋


























架橋 / 不明
石工 / 不明
長さ / 12.2m
幅  /  1.8m  高さ / 4.2m


小岩野橋は、釈迦院川の支流である小岩野川で現在も通路橋として使われている。
美しい石組みの原形をとどめた情緒ある橋で、
美里町の石橋散策には欠かすことのできない橋のひとつである。

小岩野橋へのアクセス
小岩野橋へは、松橋インターより国道218号線を佐俣の湯まで行き、
そこの信号機から国道443号線に入って、
機織橋の手前100mを左に上がってすぐの右側にある。
駐車は、路上駐車になる。

熊本県下益城郡美里町岩野