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「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

近代産業遺産 ・三菱飯塚炭坑 「 巻き上げ機台座 」 ②

2012-03-24 13:36:50 | 近代化産業遺産・土木遺産





















昨日も①で紹介したので重複するが、
“ 確立したひとつの台座として ” 光り輝くようにここでも紹介したいと思っている。


道路を進むとピラミッドのように忽然と姿をあらわした 「 巻き上げ機台座 」 。
それはどっしりとして、住宅地の中にあって存在感を充分に表していた。

 福岡県飯塚市平恒にある巻き上げ機台座は、
旧三菱飯塚炭坑で石炭の巻き上げに使われていたものである。
巻き上げ台座とは、巻き上げ機を据え付けた土台のことで、
通常斜坑は平行して二本開削され、本卸坑道は入気、石炭の搬出に、
連卸坑道は排気および入道に使用されていた。

 この巻き上げ機は大正時代に造られたといわれている。
上部の動力部分は残っていないため詳細は不明だが、
蒸気の力によって稼動していたといわれている。

 筑豊では現在も斜坑の巻き上げ機台座は、各所に残っているが、
戦前の物は煉瓦製で、戦後の物はコンクリート製の物が多い。
そんな巻き上げ機の中でも、この巻き上げ機は筑豊最大級で、
操業時は勇壮な外観で他を圧倒していただろう。


三菱飯塚炭坑の歴史

大正4年 (1915年) 中島徳松 氏 、大徳炭鉱(飯塚炭鉱の前身)の経営に着手
    7年 (1918年) 中島徳松 氏、 中島鉱業株式会社設立
  10年 (1921年) 飯塚炭鉱病院開院 、 飯塚炭鉱郵便局開局
  11年 (1922年) 中島鉱業、飯塚炭鉱の経営を三菱に委託
昭和2年 (1927年) 飯塚炭鉱の714,000トンの最高を記録
   4年 (1929年) 中島鉱業全株式を三菱鉱業に譲渡、会社名を飯塚鉱業に改める
               納屋制度の廃止、購買会設立
 11年  (1936年)  飯塚鉱業会社を解散、三菱鉱業に合併し、 「 三菱飯塚鉱業所 」 となる
 16年  (1941年)  第二坑卸で落盤事故  ( 死傷者13名 )
 18年  (1943年)  第二坑人車卸で落盤事故 ( 死者6名 )
 19年  (1944年)  第二坑でガス燃焼事故 ( 死者13名 )
               新坑右第一卸でガス突出爆発事故 ( 死者51名 )
               平恒駅、飯塚炭鉱石炭積み込み専用駅から、旅客取り扱い駅になる
 33年  (1958年)  飯塚炭鉱鉱業課を廃止、筑豊製作所を設立
               飯塚鉱業所を縮小し、飯塚炭鉱とする
 36年  (1961年)  飯塚炭鉱閉山、飯塚炭鉱株式会社発足 ( 第二会社 )
 40年  (1965年)  第二会社閉山

( 福岡県飯塚市平恒 )



熊本県天草市 「 大江港灯台・大江港島原瀬照射灯 」

2012-03-24 13:19:23 | 熊本の灯台









親子灯台の照射灯のレンズ


































トトロの森のような木々のトンネルを抜けると灯台が見えた





大江港灯台は大江港が見渡せる入り江の上にある山の上に立つ灯台で、
徳之島の金見埼灯台や福岡の津屋崎鼻灯台と同じように照射灯を兼備した
“ 親子灯台 ” となっている。
大江港灯台の初点は昭和31年12月25日になっているが、
照射灯は昭和45年7月1日となっている。
地上から頂部までの高さは6.48mだが、
平均水面から灯火までの高さは山の上にあるため82.67mとなっている。

急斜面を登り、木々のトンネルを抜けて灯台までの道程は
津屋崎鼻灯台そのものを思わせるものだった。
白い塔型の灯台が照らす灯質は、等明暗白光で明3秒暗3秒である。
照射灯は不動白光で、大江港灯台の南西方約600mの島原瀬を照らしている。

( 熊本県天草市天草町大江 )


ハブ捕獲網

2012-03-24 12:58:21 | 沖縄













グスクの探訪で沖縄や奄美の山に入ることが多い。
運よくというか、たまたまというか400ヵ所以上の山に入ったが、
一度しかハブに遭遇したことがない。
まぁ、遭遇していても気付かずに通り過ぎてしまっているのかもしれないが・・・

たまにこうしてハブの調査をしている場所に行き合わせることがあるが、
ハブが中に入っているのを見たことはない。

沖縄の山に入る心得として、
○ 神に障らぬよう
○ 霊に憑かれぬよう
○ ハブに噛まれぬよう の3つであるが、
特にグスクのある山や聖域を汚すことがないように心がけている。