道路から大江港方面に入って行くと、路地に鳥居がある。
その鳥居には、笠木も島木も無く、わずかに残った貫も柱の部分を残しているだけで、
ほとんど横物は見当たらない状態であった。
桜島では火山灰で埋もれた鳥居があるが、
このように省かれた鳥居を見るのは初めてであった。
これはあくもでも私的な推測であるが、この地域はキリスト教が盛んだったことから
神社の鳥居を潜らなくてすむように人工的に省かれたのではないかと思う。
鳥居は、神域の入り口を表す ” 門 ” のような役割を果たしていると思われる。
神社の象徴とも言えるべきものであるが、その起源については明らかになっていない。
他国から伝わったものであるとも、日本古来のものであるとも言われ、
日本の神社の使いがニワトリであることから、
そのニワトリの止まり木が鳥居の原型であるとか?
”通り居る門”から鳥居と呼ばれるようになったなど、 「 鳥居 」 という由来も定かではない。
熊本県天草市天草町大江