天念寺講堂
長岩屋川の対岸から見た天念寺講堂
天念寺本堂
磨崖役行者像
磨崖役行者像が天念寺講堂の手前にある
鬼会の里
無明橋
無明橋の遠望
天念寺は長岩屋山天念寺 ( ながいわやさんてんねんじ ) といい、
養老二年(718)に仁聞 ( にんもん ) 菩薩が開基したと伝えられる古刹で、
国東には仁聞(にんもん)菩薩が開基したと言われる寺が多く見られるのが特徴である。
天念寺はかつては十二院坊のあった六郷中山本寺で、
本堂には県指定の木彫仏五体があり、
この寺は “ 鬼会 ( おにえ ) 行事 ” の寺として知られている。
この鬼会の行事は旧正月七日の夜、
六郷満山寺院から 集まった役僧たちの読経に始まり、
長さ4mあまりの大たいまつに点火され勇壮な鬼の法舞が行われる行事で、
国指定重要無形民俗文化財に指定されている。
磨崖役行者像 ( まがいえんのぎょうじゃぞう ) は、
天念寺講堂の手前にあり、戦国時代末期のものだと言われており、
修験道の開祖とされる役行者が薄肉彫りされた磨崖仏である。
また、この周辺は奇岩や秀峰がそびえる景勝地でもあり、
天念寺耶馬といわれている。
その秀峰に架かる石橋が 「 鬼会の里 」 の裏にあり、
テレビでもよく紹介される 「 天念寺無明橋 」 であるが
頂上付近は鎖を伝って登る難所としても有名である。