Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

大衆文化に混ざるもの

2008-12-18 | 文化一般
シャワーのカーテンを吊るプラスチックの止め具を購入した。カーテンを洗うときに壊したものが四つを越えていたので残りの八個で吊るしていた。少なくとも十年以上はそのような感じで使っていた。早速古いのと混ぜて使ってみるが流石にぴっしりと吊れて気持ちが良い。

会合で可笑しな話を聞いた。私の愛好するSWRのラジオ文化波を攻撃的だと非難しているのだ。どうも話を聞くと文化波であっても精神文化的な話題へと振って欲しくないようだ。「精神的なのがドイツ文化だから」と断わったが、やはり教養の問題に違いない。

正直、エンジニアリングや専門学校の教育を受けただけではドイツ文化の深層にまで辿り付けないばかりか、教養の欠損を生み出す。結局は、高等教育が大衆化した分、その質が低下して来ていて、大学校で学位を採ろうがなかなか教養には結びつかないという世界共通の問題に連邦共和国も陥っているに違いない ― 東独の博士号を持ったああした女性が首相である事も嘆かわしい。

プロテスタンティズムから啓蒙思想へと進んだ自らの文化を正面からまともに受け止められないような柔な精神構造になっているからこそ、教育が連邦共和国の最も重要な問題となっているのである。

日本のロボット信仰と同じぐらい、ドイツ社会におけるこうした大衆文化化に大きく失望する。やはり社会民主主義者が国民政党を担っていたような国は駄目である。
コメント (3)
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