Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

「おれを信じなさい!」

2008-12-16 | 生活
本日は年内最後の舟出しとなった。荷物を取りに来たのは毛糸の帽子を頭に載せたアルカイダのような男だった。人当たりのとてもよい運転手だった。

住所を探すのに大分走り回ったと言っていたが、いらいらをも見せずに落ち着いて語っていたのには感心した。

それだけで並みの外国人労働者連中とは少し違うなと好感を持ったが、荷物を見て車を持ってくるとか、そのコミュニケーション能力のみならず、荷物の運び出しなどを見ていると手早く丁寧な落ち着いた仕事ぶりであった。

「箱に傷がついているけど承知しているよね」とか言うのでトラックの中まで覗いて確認した。それで、傷の確認を一言書いてくれというので、彼を見てこう言った。

「おれを信じなさい!」

少々驚いた顔をしていたが、やはり書いて呉れとせがむので書き加えた。そのあと、ガソリンスタンドを教えて呉れとか、とても言葉遣いや物腰がますます丁寧なのである。こんな欧米・一部南アフリカ以外からのある種洗練されている外国人は殆ど会ったことがない。

モスリムに接する機会は少ないが、彼のような人間こそが立派なイスラム教徒に違いないと確信した。

信じるとは彼にとって一つの意味しかなかったのだろうとあとになって考えた。本当なら、クリスマスプレゼントをあげるところだが。
コメント (2)
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