バッサーマン・ヨルダン醸造所に買い忘れていたワインを調達に行った。今年は十分に販売をお手伝いさせて貰った。三桁の瓶の数は手伝っただろうか。
それでいながら自らの消費量は三十本に至らないと思う。種類は、十種類ほど購入しただろう。それでも買い忘れているワインがあって、2007年最高の辛口リースリングに選ばれた事から売り切れが心配になりながらもなにせ29ユーロと高価なワインなのでなかなか購入出来なかった。
出荷量の多い2007年産のお蔭で、九月の試飲時にはフェノール量が多く苦味がこれだけ気になっていて購買を諦めていたグランクリュのホーヘンモルゲンを手に入れた。
先ずは、まだ瓶詰め3週間のシャルドネのバリック樽仕立てを試すが、まだまだ若い木の味が強く、お屠蘇にはよいかと思うが悪酔い間違い無しである。これならばブルゴーニュで買ってきたものの方がまだ現時点では飲み易い。
その次に人には奨めながらもまだ家でゆっくりと飲んでいないプローブスと呼ばれる三つのグランクリュの地所で採れた葡萄を混ぜた醸造したリースリングを試飲した。
11月にも10月にも人に奨めたときに感じ取れたキルヘンシュトュックの味覚が今一つ感じ取れ無いので、改めて新しい瓶を開けさせる。その差は、ハッキリしているが今一つ求めているものが浮かび上がって来ないのは所謂ワインの成長が谷に入っている証拠であろう。それでも、クリスマスから新年に掛けてどうしても魚類に合わせるリースリングを試して見たいのである。
お目当てのホーヘンモルゲンは、だんだんと飲み心地が良くなって来ている。ミネラル成分の嫌味がなく、更にフローラルなので個人的にはミネラル風味の強いものと此方の両方を対照させる事でどのようなお客さんにも楽しんでもらえると思っている。その上二年も待てばある程度楽しめる開かれた性格が好ましい。己が捻くれた人間であるとこうした好みが発達するらしい。
色々な情報から推測すると、結局2007年産のリースリングには比較的多くの日本で人気のカテキンが含まれているということだろう。そうなるともっと買ってぐいぐいと飲むべきだろうか?
その後、最高に人気のあったペッヒシュタインを奨められて試飲する。なかなかミネラル成分の口当たりが良く繊細なので飲み心地が良いのだが、これの真価を知って貰うには二年でも足り無い。四年以上待って欲しいワインであるから、なかなかグランクリュ普及運動も楽では無い。今年からの新人の売り子にその辺りの念を押しておく。これからは販促に加えて教育係手当てを貰わなければいけない。
そしてまだ試飲していないシュペートブルグンダーへと進むのだが、これもバリック仕立てであってなかなかオェールベルク特有風味などで悪くは無いのだが要らぬものは元々購入の予定は無い。念のためにこの風味は何というのだと質問するとネルケンと答えが返ってきた。
順番を間違えたが最後に単純な買い付け葡萄を混ぜて醸造したシュペートブルグンダーを試していると、一人の少年が入ってきて尋ねるのである。
「瓶のバラ売りをしてますか?」
「勿論ですよ」とおばさんがその予算などを聞いて奥の掘り出し物の方へと案内していく。
ミドルティーンの少年は15ユーロでクリスマスプレゼントにこの名門の醸造所を自転車で訪れたようだ。一歩間違えばクレーマーに早代わりする試飲に飲むだけ飲んで気炎を上げるヤクザなお客さんよりも例え小額でもこうしたお客さんは大事である。
流石に少年にこれを飲めやとワインを奨めることも出来ず店のものにはなれなかったが、背後でこのワインジャムなどはお母さんにどうとか奨めるほほえましい声が気になるのだ。そして財布を除く少年におばさんは聞くのだ。
「お金足りる?」
此方は、ドイツのピノノワールとしては珍しい獣臭みを売り子に説明するのに苦労しているのだが、実際なかなか面白かった。売り子もなんとか毛皮臭さが決して否定的な意味合いで無い事を理解してさせた。
それでいながら自らの消費量は三十本に至らないと思う。種類は、十種類ほど購入しただろう。それでも買い忘れているワインがあって、2007年最高の辛口リースリングに選ばれた事から売り切れが心配になりながらもなにせ29ユーロと高価なワインなのでなかなか購入出来なかった。
出荷量の多い2007年産のお蔭で、九月の試飲時にはフェノール量が多く苦味がこれだけ気になっていて購買を諦めていたグランクリュのホーヘンモルゲンを手に入れた。
先ずは、まだ瓶詰め3週間のシャルドネのバリック樽仕立てを試すが、まだまだ若い木の味が強く、お屠蘇にはよいかと思うが悪酔い間違い無しである。これならばブルゴーニュで買ってきたものの方がまだ現時点では飲み易い。
その次に人には奨めながらもまだ家でゆっくりと飲んでいないプローブスと呼ばれる三つのグランクリュの地所で採れた葡萄を混ぜた醸造したリースリングを試飲した。
11月にも10月にも人に奨めたときに感じ取れたキルヘンシュトュックの味覚が今一つ感じ取れ無いので、改めて新しい瓶を開けさせる。その差は、ハッキリしているが今一つ求めているものが浮かび上がって来ないのは所謂ワインの成長が谷に入っている証拠であろう。それでも、クリスマスから新年に掛けてどうしても魚類に合わせるリースリングを試して見たいのである。
お目当てのホーヘンモルゲンは、だんだんと飲み心地が良くなって来ている。ミネラル成分の嫌味がなく、更にフローラルなので個人的にはミネラル風味の強いものと此方の両方を対照させる事でどのようなお客さんにも楽しんでもらえると思っている。その上二年も待てばある程度楽しめる開かれた性格が好ましい。己が捻くれた人間であるとこうした好みが発達するらしい。
色々な情報から推測すると、結局2007年産のリースリングには比較的多くの日本で人気のカテキンが含まれているということだろう。そうなるともっと買ってぐいぐいと飲むべきだろうか?
その後、最高に人気のあったペッヒシュタインを奨められて試飲する。なかなかミネラル成分の口当たりが良く繊細なので飲み心地が良いのだが、これの真価を知って貰うには二年でも足り無い。四年以上待って欲しいワインであるから、なかなかグランクリュ普及運動も楽では無い。今年からの新人の売り子にその辺りの念を押しておく。これからは販促に加えて教育係手当てを貰わなければいけない。
そしてまだ試飲していないシュペートブルグンダーへと進むのだが、これもバリック仕立てであってなかなかオェールベルク特有風味などで悪くは無いのだが要らぬものは元々購入の予定は無い。念のためにこの風味は何というのだと質問するとネルケンと答えが返ってきた。
順番を間違えたが最後に単純な買い付け葡萄を混ぜて醸造したシュペートブルグンダーを試していると、一人の少年が入ってきて尋ねるのである。
「瓶のバラ売りをしてますか?」
「勿論ですよ」とおばさんがその予算などを聞いて奥の掘り出し物の方へと案内していく。
ミドルティーンの少年は15ユーロでクリスマスプレゼントにこの名門の醸造所を自転車で訪れたようだ。一歩間違えばクレーマーに早代わりする試飲に飲むだけ飲んで気炎を上げるヤクザなお客さんよりも例え小額でもこうしたお客さんは大事である。
流石に少年にこれを飲めやとワインを奨めることも出来ず店のものにはなれなかったが、背後でこのワインジャムなどはお母さんにどうとか奨めるほほえましい声が気になるのだ。そして財布を除く少年におばさんは聞くのだ。
「お金足りる?」
此方は、ドイツのピノノワールとしては珍しい獣臭みを売り子に説明するのに苦労しているのだが、実際なかなか面白かった。売り子もなんとか毛皮臭さが決して否定的な意味合いで無い事を理解してさせた。