Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

そろそろ飲み納めごろ?

2015-05-16 | ワイン
2014年産のオルツリースリングが出揃うこの時期、改めて2013年ルッパーツブルクを開けた。開けて直ぐに、閉じかけで萎れてしまったような感じを得た。酸も引っ込んでいて、魅力を感じなかった。これを購入するときに二月以内の消費を考えていたが、ついでに購入してから一月ほど経っている。それにしてもあまりにも早すぎると感じた。その感じが、先日購入したプリューガー醸造所の2014年産「雑食砂岩」に似た重みのようなものなので、その価格の違いもあり失望させるものだった。

翌日に飲み直してみると幾分味が出てきていた。流石に複雑さは増して、2013年産のスパイシーさも表れる。前日は疲れていたので口も疲れていたのかと感じたぐらいである。なるほど吟味すると半年前の酸の活き活き感はなくなってきていてて、若干重い感じになってきている。その感じがバート・デュルクハイム周辺の土壌感に似ていたのは偶然ではないだろう。ルッパーツブルクのオルツリースリングの土壌はそれほど優れたものではないからだ。

しかし、それが開いてくると全く違ってきた。後味の塩気やそのミネラルの出方、その果実風味は全く違うのである。そこでグローセスゲヴェックス「ガイスボェール」にも通じるつまりカメムシ味やコリアンダーに近いものを見つけられれば有頂天になってしまうだろう。



参照:
15年の飛び石正月休み 2015-01-02 | 暦
土壌の文化性の問題 2012-12-26 | 文化一般
コメント
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