Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

西へと流れる雪雲

2019-11-17 | アウトドーア・環境
車中のラディニュースが伝えていた。先頃から処罰化が言われていたパパラッチの罪が定められた。アウトバーン等での遺体の写真などがネットで晒され続けているようで、写真を写すと処罰されて、最高二年までの懲役となる重罪となる。遺族への配慮や尊厳を守るという事での重罰化であり、それまでは無罪であった行為への処罰としては破格ではなかろうか。如何に実態が酷いかという事だろう。

さていよいよ「死の街」三幕を聴いた。スカラ座公演の録音では最初のマリオネッタがパウルに絡むところまでは、その管弦楽法にも飽き飽きしてきた。要するに充分に書けていないと感じた。しかしこの玉石混合感は一幕からあったものだけに何とも言い難いのだが、通常は二幕であそこまで盛り上げておいて、三幕頭はもう少し捻ってくるものだと思うがだらついている。恐らくこの夢物語が続くという事で演出上の工夫ところなのだろう。しかし音楽がこれでは、流石にペトレンコ指揮でも興味深いとは思えない。さてどうなる事だろうか。

しかし、マリオネッタの歓心を引く踊りから、パウルに首を絞められての場面になると音楽もそうだが再びアスミク・グリゴーリアンの歌の威力が炸裂する。流石にフローリアン・フォークトも疲れが出てかここではもう付いていけない。本当に彼女の歌と恐らく舞台での存在感がこの制作の要だったろう。

幕切れに掛けてはリヒャルトシュトラウスの同様のそれを凌駕するような音楽運びで、この作品をやる価値はシュトラウスの作品の吟味に繋がるような材料を与えることではないかと思う。要するにどこまでが楽劇で何処からがハリウッドミュージカルかのその境界が垣間見られることになると思う。キリル・ペトレンコにとっては暮れのベルリンでのジルフェスタ―コンツェルトの内容が丁度重なっていること事になって、この人物が如何に無関係な仕事は一切しないかと言う合理性の極致のような性質がここにも示されている。

来年一月の三拍、ベルリン郊外の宿をキャンセルした。期限まではまだ一月以上あったが、宿泊日時までは二月を切ったので必要ないならばキャンセルしてあげないと売れ難くなる。とても安くてこじんまりしたアパートメントなので直ぐに売れるには違いだろう。

天気予報が好転した。先ず雪雲が更に西へと流れそうだ。これで懸案のシュヴェービッシェアルペンからシュヴァルツヴァルトへと流れるので、アウトバーン沿いはでは標高も落ちて積雪は限られる。更に日曜日午前中の降雪の可能性で、そこから一日以上も経てば先ずは影響がないであろう。もし月曜日朝も雪の為に交通の流れが悪いようであれば北側のハイルブロン経由で東進して、シュツットガルトに抜けるか更に奥のウルムへとロマンティッシュ街道を何かすれば良い。その場合走行距離は35㎞伸びて、走行時間は20分ほど余計に掛かる。するとニュルンベルク経由の方が早く着く。そして何よりも喜ばしいのは帰路に降雪に見舞われる可能性が殆ど無くなった。

あとは日曜日から月曜日の朝までに最低額で燃料を満タンに出来ればよい。月曜にピクニック用にサラミなどを買い足す。帰宅は火曜日の午前2時頃になるだろう。出発は12時前の予定だ。



参照:
「死の街」二幕へと進む 2019-11-12 | 女
来週への準備をする 2019-11-10 | 生活
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