Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

上がり下がり具合

2019-11-13 | アウトドーア・環境
シューベルトの大ハ長調交響曲のお勉強続きである。第二楽章のアンダンテコンモルトがとても面白い。一番興味深いのは、二種類の主題の書き方で、その対比の付け方などがとても見事だと感じた。指揮者はテムポ設定など責任が重い。一楽章も主題の受け渡しが面白いが、音化して知らしめるのも結構腕がいる。弦は細かな音形を繰り返したり、さざ波の様な運動になっているので、音の絨毯になっている。また三楽章が傑作である。トリオもいいのだが、ブルックナーの八番よりもこちらの方が面白いと感じさせる作風だ。シューベルトの曲はどうしてもピアノの響きとその作り構えを考えてしまうのだが、それにしても細かな音形のミニマルと同じような繰り返しは厳しい。

と思っていると、トーンハレ管弦楽団からメールが入った。キャスト変更だ、イザ、フォンドホナーニ病欠なら行かないだけだと思ったら、前半のメンデルスゾーン協奏曲ソロのツィンマーマンが病欠で、そこに入ったのはアリーナ・イブラギモーヴァである。日本ではお馴染の様だが、こちらではユロスキー指揮での共演で知っているぐらいである。どうせメンデルスゾーンだから何も期待も無くツィムマーマンも聴いているので別に悲しくはない。寧ろ新しい演奏家の生を近くで聴くのは悪くはない。それどころか参考ヴィデオのリンクが張ってあって、ヘルヴェッヘ指揮のコンセルトヘボーの様なので一石二鳥で道中に聴ける。

Felix Mendelssohn: Vioolconcert in e-klein, op.64


ルツェルンの音楽祭の入場券の価格が発表になっていた。私の様にハードな人間はお任せで注文してしまうのだが、正常な感覚の人には支払額が分からないでの発注は出来ないかもしれない。しかし大きな思い違いはなかった。超一流大管弦楽団の最高価格はオープニングを除いて320フラン、270、220、150と下がって行く。先行予約が可能だったのは最初のこの四ランクであった。それは構わないのだが、予想が外れたのはコンセルトヘボー管弦楽団が昨年同様に最高額を摂取するのと同時に初日のロート指揮のコンサートだけが、昨年のゲヴァントハウス管弦楽団240、200、140、100より上で、金額が今年と変わらないロンドン交響楽団同様で290、240、190、130となっている。発注したのはヘルヴェッヘ指揮の天地創造のオラトリオなので高額券を買うことになる。しかしその分割引クーポンが返ってくるので、ロート指揮の演奏会は殆どただで買えるだろう。

そもそもコンセルトヘボーのコンサートを地元で聴いてもこれほど高くはならないのだが、旅費を考えるとそれほど条件は悪くはない。宿泊費はスイスもアムステルダム周辺とそれほど変わらないが、仕方がないだろう。

気掛かりな天候は、土曜日の夜の雨が少し心配になってきた。温度さえ上がっていればだが、路面が早朝に冷え込みで氷化していると雨が凍り付く可能性もある。冬タイヤでも駄目なのだが夏タイヤであると本当に止まらなくなる。

ミュンヘン方面も火曜日水曜日と降雪がありそうだが、木曜日午後から気温が上昇するので道路上は乾くと思う。何よりも月曜日の予想気温が晴天で摂氏3度から10度と予想が上がって来ていてこちらは期待される。気温の谷は木曜日の早朝である。

ドホナーニがトーンハレ管弦楽団を最後に指揮したのが2015年5月でブルックナーの七番にブッフビンダーの伴奏でモーツァルト、最初に登場したのが1976年5月でシェーンベルク作品34とホリガーの伴奏でモーツァルトとなっている。つまり今の仮のホールマークで指揮するのは初めてとなる。十二分にその音響を活かした指揮が出来るだろうか?



参照:
伝統の継続は眠くなる? 2019-11-08 | 音
記憶の底から呼び起こす 2019-10-30 | 雑感




コメント
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