嫌に爪が伸びる。先日綺麗に切ったと思ったが、また切らないと駄目だ。伸び方が通常とは違うので、今までは歯に行っていた養分がこちらに回るのかと思った。そもそも老廃物な筈だが、要するに新陳代謝が激しく、意図しているコラーゲンやらたんぱく質の多めの摂取の効果か?
エルフィーでの公演に備えて準備。先ずはメインのラフマニノフ作曲「交響的舞曲」である。この曲は幸いなことにキリル・ペトレンコ指揮のミュンヘンでの放送録音が残っている。それを音資料にすればよい。そして久しぶりに音出ししてみた。当時はそこまで思わなかったが、座付管弦楽団がとんでもなく素晴らしい演奏をしている。2017年当時は既にベルリンへの異動が決まっていたので、こちらももしこれがベルリンだったらといつも感じていた。しかし今は既にベルリンでの成果が徐々にできてきていて、何が出来るかも大きな期待があると同時に、これは座付特有の持ち味だというものも凄く分かって来た。中々味のあるいい演奏だ。そしてここまでの演奏をしていればヴィーナーフィルハーモニカーよりも間違いなくいいと思った。その通りオペラ管弦楽団としてはメトとの勝負だけで圧倒的にいい。
それを前提にして、ベルリナーフィルハーモニカーがこの曲をエルフィーで演奏したらと考えると動揺してしまう。この曲の場合独伝統的対抗配置でなくて通常配置で演奏するのではないか?つまりストラヴィンスキー、ツィマーマンと通常配置となるだろう。とても興味深い。一月のスーク作アスラエル交響曲も珍しく通常配置だった。今までペトレンコが自身の楽団で通常配置を取って来た曲はそれほど多くは無い。このプログラムはベルリンで今までに無い程の成功をするのではなかろうか、更に翌々日のエルフィーでのコンサートは空前絶後となりそうだ。始めて三楽章の形が少しづつ見えて来た。とても興味深い。
夜食の予約のために演奏時間を調べた。「三楽章の交響曲」22分ほど、「アラゴアーナ」30分、「交響的舞曲」25分、合わせて80分ほどで休憩。20時に始まるので終演は21時40分ぐらいだろう。先にバーで飲んでおいてもいいので遅い時刻に予約しておいた。時計を気にする必要が無い、また駐車場の制限時刻23時までに十分時間がある。場所に慣れるとスマートに進む筈だ。ホテルになんら障害無く戻ると24時前にはゆっくり呟けるだろう。
先月のシカゴ交響楽団の演奏会評を読む。ケルンでの評が新聞に載っている。パリに向かう前夜である。プロコフィエフプログラムがでヒンデミットが挟まれたようで、最初の「ロミオとジュリエット」組曲冒頭から聴衆を魅了したようだ。想像しながら読むと、やはり前回の2017年よりも大分今回は良かったのが窺える。聴いた「新世界より」の晩のような躍動感は無かったようだが、それでも集中度が切れることなく、内に籠る練炭のような炎を燃やし続けたようで、前回の「展覧会の絵」のプログラムでは全くなかったものだ。管弦楽も温もりがありながら構造的とあって、まさにゾンビ集団の対極にある。少しの頭の動きや手の動きで指示が出来ていると言い、この体制の年月の授けものとしている。そしてピアニッシモの使い方が大きな効果を挙げていたとするのは、ベルリナーフィルハーモニカーを振ってダイシンがリードしたレクイエムで気が付いたことで、その前の年にはその効果は無かった。その他のテムピに変わり身とかの元々の天性のものは当然だが、少なくとも今回のプログラムは大変成功したのは間違いなさそうで、また「契約延長しない表明」は最後の炎を燃やすに充分だったのだろう。再度の欧州ツアーは実現するのかどうか分からないが、このシカゴ交響楽団を聴けて良かった。
参照:
シカゴ交響楽団のサウンド 2020-01-25 | 音
楽聖没後100年の1927年 2020-02-09 | 文化一般
エルフィーでの公演に備えて準備。先ずはメインのラフマニノフ作曲「交響的舞曲」である。この曲は幸いなことにキリル・ペトレンコ指揮のミュンヘンでの放送録音が残っている。それを音資料にすればよい。そして久しぶりに音出ししてみた。当時はそこまで思わなかったが、座付管弦楽団がとんでもなく素晴らしい演奏をしている。2017年当時は既にベルリンへの異動が決まっていたので、こちらももしこれがベルリンだったらといつも感じていた。しかし今は既にベルリンでの成果が徐々にできてきていて、何が出来るかも大きな期待があると同時に、これは座付特有の持ち味だというものも凄く分かって来た。中々味のあるいい演奏だ。そしてここまでの演奏をしていればヴィーナーフィルハーモニカーよりも間違いなくいいと思った。その通りオペラ管弦楽団としてはメトとの勝負だけで圧倒的にいい。
それを前提にして、ベルリナーフィルハーモニカーがこの曲をエルフィーで演奏したらと考えると動揺してしまう。この曲の場合独伝統的対抗配置でなくて通常配置で演奏するのではないか?つまりストラヴィンスキー、ツィマーマンと通常配置となるだろう。とても興味深い。一月のスーク作アスラエル交響曲も珍しく通常配置だった。今までペトレンコが自身の楽団で通常配置を取って来た曲はそれほど多くは無い。このプログラムはベルリンで今までに無い程の成功をするのではなかろうか、更に翌々日のエルフィーでのコンサートは空前絶後となりそうだ。始めて三楽章の形が少しづつ見えて来た。とても興味深い。
夜食の予約のために演奏時間を調べた。「三楽章の交響曲」22分ほど、「アラゴアーナ」30分、「交響的舞曲」25分、合わせて80分ほどで休憩。20時に始まるので終演は21時40分ぐらいだろう。先にバーで飲んでおいてもいいので遅い時刻に予約しておいた。時計を気にする必要が無い、また駐車場の制限時刻23時までに十分時間がある。場所に慣れるとスマートに進む筈だ。ホテルになんら障害無く戻ると24時前にはゆっくり呟けるだろう。
先月のシカゴ交響楽団の演奏会評を読む。ケルンでの評が新聞に載っている。パリに向かう前夜である。プロコフィエフプログラムがでヒンデミットが挟まれたようで、最初の「ロミオとジュリエット」組曲冒頭から聴衆を魅了したようだ。想像しながら読むと、やはり前回の2017年よりも大分今回は良かったのが窺える。聴いた「新世界より」の晩のような躍動感は無かったようだが、それでも集中度が切れることなく、内に籠る練炭のような炎を燃やし続けたようで、前回の「展覧会の絵」のプログラムでは全くなかったものだ。管弦楽も温もりがありながら構造的とあって、まさにゾンビ集団の対極にある。少しの頭の動きや手の動きで指示が出来ていると言い、この体制の年月の授けものとしている。そしてピアニッシモの使い方が大きな効果を挙げていたとするのは、ベルリナーフィルハーモニカーを振ってダイシンがリードしたレクイエムで気が付いたことで、その前の年にはその効果は無かった。その他のテムピに変わり身とかの元々の天性のものは当然だが、少なくとも今回のプログラムは大変成功したのは間違いなさそうで、また「契約延長しない表明」は最後の炎を燃やすに充分だったのだろう。再度の欧州ツアーは実現するのかどうか分からないが、このシカゴ交響楽団を聴けて良かった。
参照:
シカゴ交響楽団のサウンド 2020-01-25 | 音
楽聖没後100年の1927年 2020-02-09 | 文化一般