Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

なんとも有り難い再臨

2020-02-12 | 文化一般
修理に出したタブレットが先方に届いた。月曜日の10時20分に受け取りがあったが、修理屋さんから受け取り知らせがあったのは13時30分過ぎなので、たとえ直ぐに修理に入るとあってもどうなのだろう。期待していたように修理屋さんのサイトには時間は記載されていない。つまり修理受け取り登録済みとしかなっていない。この様子なら次に表示が出るのは修理終了、返送準備ぐらいだろう。あまり役立たない。願わくば火曜日中にそこまでの表示が出るか、水曜日に返送用意完了まで出ないと、木曜日にDHLに渡されて、土曜日にしか着かないのではないか。金曜日に着くように圧力を掛けたいが、さてどうなるか。

しかしそこに載っている症状についてはうまく表現されている。ネットの質問に答えて少し書いただけだが、状況がよく分かる。つまり「充電が場合によって上手く行かない」と「USBからの常時充電問題」で完璧だと思う。要するに前半で電子回路の問題はないが、後半でUSB接続が不良と明確だ。これだけ見ておけば修理するのも早いと思う。ソケットの部品などを準備しておけば、実質修理に一時間も掛からない筈だ。あとは修理後に返送準備までにどれぐらい早く進むか。

ベルリンでの新制作「ばらの騎士」が絶賛されている。演出もジャポニズムやら分離派などの意匠を使ったもので、マルシァリンのニームントもシュヴァルツコップとは異なり何処までも暖かい声でと評価がとても高い。夢のキャスティングとある。しかし興味を引くのは何といってもズビン・メータの指揮だ。先ず比較に20年前のジョルダンの若々しい指揮、そしてコーミッシュェオパーでのペトレンコのナーヴァスな背景の壊れそうな心や恐れ、管弦楽の織物の中からの攻撃性と続くと、今回のメータの指揮が浮かび上がる。

84歳の指揮が「嵐のような動き」も無く、最初の二本のオーボエと三番ホルンの強調などの勃起には関心が無い。関心があるのここから浮かび上がるパロディーな意味合いである。そして、丁度マルシャリンの衰えを感じるその気持ちが2018年に大病したメータの静かなお別れだったとしている。シュトラウスの音楽が消えていくところが、近々450年の歴史の節目を迎えるシュターツカペレとのこの晩の最も大きな山場であったとしている。

先日亡くなった音楽学者ゲオルク・シュタイナーの「フィガロの結婚」フィナーレこそ、最早人の創作する筋を超えて、その筋が始まるところだを引用して、まさしく今回のそれが芝居の為の音楽を超えた劇場のそれであり、人間の創作やその意志の向こう側が開けるところだとしている。まさしくメータが楽譜から読み取ったのはそれだとする。

「何時か居たところがこんなにも満たされていたでしょうか?そこに戻るべきでしょうか?それは死かもしれない。」

これだけ読めばメータがどのような音楽を指揮したのか分かる。とても指揮者も恵まれているが、私たちもこのような指揮に接することが出来ることは殆どない。嘗てのベーム博士の晩年にしても、そのレパートリーやスタイルは異なるのは当然として、現在のメータ指揮活動の充実には至らなかった。この「ばらの騎士」もとても辛口であり、またカラヤン指揮もそこに至らず、ここで暗に触れられているクライバー指揮もこの高みへとは到底至っていなかった。この新聞評を読むだけで私などは胸が一杯になる。
Der Rosenkavalier - Staatsoper Berlin - Camilla Nylund

DER ROSENKAVALIER I Staatsoper Unter den Linden


ハムブルクの夜食の予約をしていて気が付いた。ホテルへ戻るのにどれぐらい掛かったか。調べてみると80㎞ほど50分も掛かる。これは一寸引っ掛けると眠くなる。そこでもう少しハムブルク寄りに寝どころを探した。30㎞30分ほどの距離のペンションでスタディオが開いている。同じアウトバーンの降り口から数キロのようだから寄り道にはならない。確かに自宅からの距離は数十キロ増えるが、エルフィーに19時に入るにはやはりそれほど遠くない方が往路のチェックイン後に暫く休める。ラッシュアワーの反対方向として18時過ぎに宿を出れば十分だ。上手く行けば15時過ぎにはチェックインできるので、お湯も沸かせてゆっくり寛げるかもしれない。朝食はこちらから何かを用意しておけば、チェックアウトの11時までゆっくり休める。更に復路に暖かい飲み物があると助かる。料金は朝食を除くと安くなり、50ユーロをしかし現金で用意しておかなければいけない。それだけが難点だ。



参照:
体力回復を期待する日々 2020-01-05 | 生活
なにも顧みることなく 2019-12-02 | 文学・思想

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