Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

狡いことは止めよう

2020-02-24 | その他アルコール
日曜日朝一番で美術館に行こうと思った。特別展の終了が二週間ほどになったからだ。天気が悪いので朝早くならスキスキだと思った。しかし断念した。どうせ出かけるときに着るシャツも洗濯に出しておらず、もう一度ぐらい着れるので、日曜日でなくても謝肉祭中に時間があれば空いている平日も狙える。但しファッシングの交通規制などに引っかかると面倒である。

フランクフルトに出かけるときもHereWeGoを使ってみた。アウトバーンの本線に乗るまでは近所では頻繁に案内があって喧しいが、それ以降は聴いている音楽をあまり邪魔しなかった。やはり気を抜いているときも、若しくは他のことに意識が注がれているときも警報が鳴るとスピードを注意する。とても助かる。但し先日ハノーヴァーの北で制限速度してあった固定カメラのあったジャンクション数百メートル先でネズミ取りをしていた。これが何を意味するかというと、取り締まりはナヴィの裏をかいて飛ばす奴を捕まえるということになっている。予想した通りで何も知らなかった私などがここ暫く被害に遭っていた。これで実質上警報を付けたので、その通りに従って、その裏を書こうとしなければ夏まで無違反で過ごせて、減点が一掃されるだろう。

コロナのイタリアでの発生は若干ショックだった。そして学級閉鎖から街中を閉鎖して行くのを聞くと本当にそこで収まるのだろうかと思った。そしてスカラ座の公演休止となると不安になって来た。身近なところでは、四月の復活祭までドイツ国内に波及しなだろうか?夏になると感染力が落ちるそうなのでそこまでが勝負となるだろうか?

しかしロンバルディの地域が閉鎖されて、出入りすると同じように隔離されるというから、潜りでしか通行が出来なくなる。狭い船の中ではないから更なる感染は限られるだろうが、経済的な影響が大きい。何よりもヴェニスのカーニヴァルの中止は地元にとっては大損失に違いない。たとえ物流の多いコモ湖から更にゴッタルダ峠を越えてスイスへと伝播することは無いだろうが、地域的に過密になると数珠つなぎ的に影響が出る。この先二週間ほどの動向が気になって来た。

コロナに効くかどうかは知らないが、上面発酵のビールを貰った。フランケンの小さなブロイライで、特殊なビールを得意にしている。英国のエールなどのように小便臭くはない分酸が効いていてまるでアッペルヴァインを飲んでいる感じがした。食事には合う筈だが、食事が終わるまで結構酸味が効いた。

個人的には、上面発酵で酸が効いたヴァイツェンなどが好きなので嬉しいのだが、嫌いな人にはおいしくないかもしれない。実際飲み続けると酸味だけで苦みももう一つ効かないので口が飽きてきた。これがワインとは異なるところだろう。

NHKの放送で半世紀ぶりとはならないが大フィルのブルックナーの中継録音を聴いた。なるほど誰かが語っていたように朝比奈隆指揮の名残りがあった。つまりその技術的な水準はあまり変わっていなかった。第一ヴァイオリンだけが旋律を流して、中声部も低音部もティムパニの雷動と共に全て潰れる。今時亜流カラヤン時代や座付のジンタの様な交響楽を演奏する楽団は珍しい。指揮者の責任以上にコンサートマスターや各楽器群の頭が確り導けていないのだろう。勿論後ろの方がしっかり弾けていないのもあるがもさもさした風情は半世紀変わっていない。奏者の力量だけでなくてやはり発音の悪さとかアーティクレーションの徹底が儘ならないようだ。恐らく視覚的にも弾けていないに違いない。前夜にタリンからのN響のブルックナーを聴いたが、こちらはまた別な意味で相変わらずだった。矢張り大交響楽団は一世紀掛けても良くなるわけでもない。独逸の地方の座付管弦楽団程度の演奏が中々出来ないのである。それにしてもヤルヴィ指揮のブルックナーで欧州旅行などとはまた大胆なことをする。前回のマーラーの六番でも評価は定まってしまっているのに一体更に酷評を求めて何をしようというのだろう。よくも日本のブルックナーファンが黙っているものだ。決して指揮者だけが悪いのではない。



参照:
久しぶりにキンキンのビール 2015-07-09 | その他アルコール
甘口ビール飲料に要注意 2006-07-15 | その他アルコール
コメント
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