Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

衛生へのタスクフォース

2020-05-11 | 文化一般
早朝現金を下ろしに行ったら親仁がこちらを見ていた。銀行で何時も暖かい。しかしコロナ騒動になってからは有り得ないと思ったが、そこで寝ていた。既に覚醒をしていてばっちりと見つめる出で立ちがホームレスではなかった。グレーの髪をオールバックにしていた。自動的に挨拶をしてしまったが、あとで考えるとやはり事情ありだったのだろう。兎に角、顔つきも日本でならば居れば柳生博の役は完全に取って仕舞える雰囲気だ。それで目鼻立ちの小振り感などからハンガリーかあの辺りに人だと気が付いた。現在出稼ぎ外国人が居れば職務質問は免れない状況で、身なりからすれば到底ホームレス感が無かったから、当然ドイツ人だともっていたが確かに人種的には違っていた。向こうもおかしな身なりで変な人間が早朝からエンジンをかけて入ってくるので驚いたかもしれない。そもそもあの親仁のようにお櫛に金をかけていない。

ラインラントプファルツの再生生産数が4月末の時点でバーデンヴュルテムベルクよりも高く、0.9へと急上昇しているのを見て驚いた。詳しく調べると、地元が十万人中での感染者数で州内でも相対的に落ちてきている。一時は連邦共和国二十傑だったのが、今では州でも平均下なのでもう戻ることはないだろう。過去七日に急上昇しているのは今迄は静かな地域で人口当たり120人とかの連邦平均200人以下の地域である。要するに地域的に広がってきているということに過ぎない。一方で強烈に感染が広がり死亡者率の高いところの成績が悪い。

つまり、数を抑えて追跡調査の出来るようになった地域は恐らく撲滅に近い方へと進んでいる。やはり最終的には最初に戻ってそれしかないのだろう。飲食店や旅行解禁になると今度は他所から来た人との係り合いになって、制御が難しくなる。現在の雰囲気であると飲食店やホテル等からの圧力もあり開放へと向かったが、実際には店を開けて元を取れるような状況には中々ならない。今度は自由競争の中で店仕舞いするところが出来てくると思う。天気が良い時のテラスでの飲食などは結構賑わうかもしれないが、飲酒などを含めて緩んでこれば駄目になり、交通規制なども組み合わされることになるので、茨の道である。

甘口のリースリングを開けた。甘口ワインを購入することはないのだが、アイスヴァインの巨匠の親父がいて、ドイツ有数の甘口を造っているところでいいものがあったので試しに購入したものだ。開けて直ぐに亜硫酸の匂いを感じた。匂いだけで頭が痛くなる。やはり駄目である。試飲会ではそれが隠れていたのは吹き上がる新鮮さがあったからだろう。その酸味は残っているので、決して食事によっては悪くはないのだが、単品では面白味が無い。試飲の時は良かったのに、落ち着いて瓶熟成の頃になるともう駄目なのだ。やはり甘口は駄目である、購入するならば何年も寝かすようなものを買わなければ合わない。同じ価格ならばやはり辛口が単品でも楽しめる。勿論食事には問題が無い。

それでも余り杯が進まないので三食ぐらいに別けて飲めたろうか。それでもどちらかというと食前食後用のワインである。やはり購入するならばもっと本格的な甘口でなければいけなかった。若しくは購入して直ぐに空けてしまうぐらいでなければいけなかった。

バーデンバーデンの祝祭劇場が5月8日に状況を報告している。先ず夏までの計画もキャンセルにしていないのは、公営の劇場ではないので当然の立場としていて、当然の事補償問題にも関係するだろうと思う。しかしより重要なのは秋に向けて衛生プランをタスクフォースチームを誕生させて行っているといううことだ。出し物に関係なく行っているということで、ある意味秋以降にも通じる規制基準は出揃ったということなのだろう。その一週間前に公開書状を出しているので、通常ならば連邦との間での情報交換は進んでいるということだろう。それが無ければバーデンヴュルテムベルクのまたバーデンバーデン市の保健局も動けない。ここ二週間ほどで具体案が出るのではなかろうか。



参照:
眠れなくなる射幸心 2019-06-06 | 試飲百景
僅かばかりの石鹸だけ 2020-05-05 | 雑感
コメント
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