コロナウィルスの遺伝子分析から色々と想像が出来る。所謂中国発と欧州発のウイルスが異なり変異が起きていて、特に抗体のレセプターに関するところが変異しているのではないかという論文が話題になっている。自分自身も何回も掛かっている感じがするので、まさしくその抗体が出来上らないという感じの説明となる。しかし門外漢の者はそれ以上は何も言えない。誰も決定的なことは現時点では言えない。
しかし、ドイツで最初の感染例を調べて、そのウイルスが変異した所謂欧州型であると言う話しは様々なことに合致していて、充分に状況証拠がありそうだ。そしてあまり知られていないその感染源となったとされる中国法人の女性従業員らしき人が上海からミュンヘンに飛んで来ていて、旅行以前に彼女の出身地武漢から両親を迎えていたという報道と、彼女がミュンヘンを後にした1月22日後の24日に上海郊外で欧州型の検体が採取されているというのは偶然に思われない。
先ずBavPat1とマーキングされた検体は1月28日に採取されているので、ドイツでの最初の陽性者で、件の女性とミュンヘン郊外の本社でミーティングなどで彼女の滞在中の1月19日から22日までの間に接触していた。そして彼女がミュンヘンを後にした27日(月)前の週末に熱っぽくて、週明けの出勤後に検査して陽性が確認され、隔離された。その後2月11日までに千人ほどの従業員の8人が陽性で、家族などを含めて大掛かりに検査と追跡調査がなされた。
これが、従前に準備していたコッホ研究所が早期に調査等したと自負しながらも具体的にはヴィーラー所長が一切語っていないものだ。その様子から何かに口を瞑んでいるという印象があったのだが、その理由は恐らくこの背後事情にあったと思う。
当該の会社Webastoは車のカブリオーレの屋根を作る会社で世界戦略をとっていて、上海だけでなく武漢にも新工場を建てて、昨年9月7日にメルケル首相直々テープカットをしている。そのこと自体には問題はないのだが、会社が従業員を守ったというその情報の出し方に問題が無かったのだろうかとヴィ―ラー所長の表情などを見て思う。
要するにここから変異したウイルスが北イタリアへと運ばれ多大な被害と感染の原因となり、その後の中共帰国者ニ名を除くバーデンヴュルテムベルクでの第二例や、死者を多く出した第三例のノルトラインヴェストファーレンへと逆輸入されたことになっている可能性があり、当然のことながらコッホ研究所は仮説と証明が殆ど出来ているに違いないということだ。なるほどイタリアなどよりも早く把握していたという自負になる。途中で、ボルドーで流行っていたフランスから帰宅後に感染確認、ドイツで最初に亡くなった67歳のバイブリンゲン近郊の男性、その奥さんの北アフリカから帰国して感染後死亡した女性はこの変異型ではなくて中共直輸入型に感染した可能性が強い。しかしその後の同地方での感染状況や死亡状況はあまり変わらない様に思う。つまりミュンヘンでの通勤圏と居住地域との差もほとんど出ていない。十万人に300人超えの陽性率である。
武漢は1月23日に閉鎖している。それ以降EU内でも中共との航空便を減らし、停止するような動きになった。恐らく件の女性はそうした動きの時に急遽帰国した可能性もあり得る。そして熱などの症状を呈したことから上海の空港で引っかかって24日検体Zhejiang/HZ103 となった可能性もある。所謂欧州型に変異したウイルスがそこで見つかっている。もし空港で隔離されていれば中共では欧州型のウイルスの感染は先ずとめられたことになるのだろうか。
そしてミュンヘンの会社のクラスターからの拡散は止められなかった可能性が強い。当地の大まかな環境は一昨年、昨年、そして今年も6月に泊まりに行く予定をしていたので分かるのだが、ミュンヘンの市街地からアルゴイ地方にかけてと可成り大きな範囲で通勤や物資の動きがあるところだ。家族の学校とかを含めて容易に感染を喰い止めることは出来なかったに違いない。
バーデンバーデン祝祭劇場のスタムパ支配人がSWR2のインタヴューを受けている。まだ州からの支援はブロックされているようだ。中止になっていない聖霊降臨祭や夏のフェストも中止になって四百万オイロから八百万オイロの損失となるらしい。復活祭も含めて、それ以外の方法での開催は事実上難しかったとする。これは納得のいく言葉だが、新シーズン九月以降の問題もプランBは出て来ない。収益性の問題でもあるだろうが、損失額は大したことはないので先ずは何かを動かすべきだろう。協力すれば損は補填できると思う。ザルツブルクもプロムスもルツェルンも思わせぶりな態度を保持している。全てはこの五月に決定されるということになっている。
参照:
衛生へのタスクフォース 2020-05-11 | 文化一般
南仏か、高地ドイツか 2018-10-05 | アウトドーア・環境
しかし、ドイツで最初の感染例を調べて、そのウイルスが変異した所謂欧州型であると言う話しは様々なことに合致していて、充分に状況証拠がありそうだ。そしてあまり知られていないその感染源となったとされる中国法人の女性従業員らしき人が上海からミュンヘンに飛んで来ていて、旅行以前に彼女の出身地武漢から両親を迎えていたという報道と、彼女がミュンヘンを後にした1月22日後の24日に上海郊外で欧州型の検体が採取されているというのは偶然に思われない。
先ずBavPat1とマーキングされた検体は1月28日に採取されているので、ドイツでの最初の陽性者で、件の女性とミュンヘン郊外の本社でミーティングなどで彼女の滞在中の1月19日から22日までの間に接触していた。そして彼女がミュンヘンを後にした27日(月)前の週末に熱っぽくて、週明けの出勤後に検査して陽性が確認され、隔離された。その後2月11日までに千人ほどの従業員の8人が陽性で、家族などを含めて大掛かりに検査と追跡調査がなされた。
これが、従前に準備していたコッホ研究所が早期に調査等したと自負しながらも具体的にはヴィーラー所長が一切語っていないものだ。その様子から何かに口を瞑んでいるという印象があったのだが、その理由は恐らくこの背後事情にあったと思う。
当該の会社Webastoは車のカブリオーレの屋根を作る会社で世界戦略をとっていて、上海だけでなく武漢にも新工場を建てて、昨年9月7日にメルケル首相直々テープカットをしている。そのこと自体には問題はないのだが、会社が従業員を守ったというその情報の出し方に問題が無かったのだろうかとヴィ―ラー所長の表情などを見て思う。
要するにここから変異したウイルスが北イタリアへと運ばれ多大な被害と感染の原因となり、その後の中共帰国者ニ名を除くバーデンヴュルテムベルクでの第二例や、死者を多く出した第三例のノルトラインヴェストファーレンへと逆輸入されたことになっている可能性があり、当然のことながらコッホ研究所は仮説と証明が殆ど出来ているに違いないということだ。なるほどイタリアなどよりも早く把握していたという自負になる。途中で、ボルドーで流行っていたフランスから帰宅後に感染確認、ドイツで最初に亡くなった67歳のバイブリンゲン近郊の男性、その奥さんの北アフリカから帰国して感染後死亡した女性はこの変異型ではなくて中共直輸入型に感染した可能性が強い。しかしその後の同地方での感染状況や死亡状況はあまり変わらない様に思う。つまりミュンヘンでの通勤圏と居住地域との差もほとんど出ていない。十万人に300人超えの陽性率である。
武漢は1月23日に閉鎖している。それ以降EU内でも中共との航空便を減らし、停止するような動きになった。恐らく件の女性はそうした動きの時に急遽帰国した可能性もあり得る。そして熱などの症状を呈したことから上海の空港で引っかかって24日検体Zhejiang/HZ103 となった可能性もある。所謂欧州型に変異したウイルスがそこで見つかっている。もし空港で隔離されていれば中共では欧州型のウイルスの感染は先ずとめられたことになるのだろうか。
そしてミュンヘンの会社のクラスターからの拡散は止められなかった可能性が強い。当地の大まかな環境は一昨年、昨年、そして今年も6月に泊まりに行く予定をしていたので分かるのだが、ミュンヘンの市街地からアルゴイ地方にかけてと可成り大きな範囲で通勤や物資の動きがあるところだ。家族の学校とかを含めて容易に感染を喰い止めることは出来なかったに違いない。
バーデンバーデン祝祭劇場のスタムパ支配人がSWR2のインタヴューを受けている。まだ州からの支援はブロックされているようだ。中止になっていない聖霊降臨祭や夏のフェストも中止になって四百万オイロから八百万オイロの損失となるらしい。復活祭も含めて、それ以外の方法での開催は事実上難しかったとする。これは納得のいく言葉だが、新シーズン九月以降の問題もプランBは出て来ない。収益性の問題でもあるだろうが、損失額は大したことはないので先ずは何かを動かすべきだろう。協力すれば損は補填できると思う。ザルツブルクもプロムスもルツェルンも思わせぶりな態度を保持している。全てはこの五月に決定されるということになっている。
参照:
衛生へのタスクフォース 2020-05-11 | 文化一般
南仏か、高地ドイツか 2018-10-05 | アウトドーア・環境