Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ハイレゾDLが可能ならば

2020-05-30 | マスメディア批評
バーデンバーデン祝祭劇場からメールが入った。そこには予想通りシーズンを終える事が書いてあって、払い戻し等に関する連絡だった。連邦政府でのヴァウチャー法案への言及が書いてあった。つまり特別な事情が無い限り現金では返さないということだ。聖霊降臨祭のクレンティス祭りや夏のゲヴァントハウス祭りそしてゲルギーエフ祭りが含まれて七月一杯ということになっている。

個人的には秋のベルリナーフィルハーモニカーによる週末音楽祭のオファーを待って、それを注文すると同時に残りを寄付としようとしていたが、発売延長されたフィルハーモニカーの最終計画が出ない限りこちらも決まらない。なにか金を返さないと言われるとそれはないよという気持ちになる。しかし、思い出した。

思い掛けなく私が個人的に知りたかった2022年以降の計画をそれもデジタルコンサートホールのインタヴューでぶちまけてくれたキリル・ペトレンコや2023年以降のバーデンバーデンとの契約延長を逸早く発表してくれたツェッチマン支配人のその想いが脳裏に蘇った。祝祭劇場が今回も書くようにどの額をどの時期に州から公演中止の補償がなされるかが未だに未定であるということで、全面的にベルリナーフィルハーモニカーが支援してくれたことを思い出したのだ。ある意味当事者である私がここで寄付しなければ何の意味があるだろう。改めて心打たれる話しだった。

ルツェルン音楽祭からもメールが入っていた。こちらは既にHPに載っている情報を纏めてあるに過ぎないが、月末までの払い戻し申請への喚起もあった。色々考えて、購入金額の一割だけを寄付しようという結論に達した。理由は先方も定期券の一割の金券を呉れたから、こちらも事務費用の足しにでもと一割を寄付しようと考えた。

ノイエズルヒャー新聞では、音楽祭中止になっても予定通りの寄付金を出すと担当者へのインタヴュー記事が載っていて、そこではパウル・ザッハーの影響を社の伝統として肝に銘じているというのがあった。彼が婿入りしたバーゼルのオーナー企業は現在コロナのテストで世界トップの売り上げを上げるロッシュであるから当然と言えば当然なのだが、やはりザッハーの音楽界への歴史的な影響と同時に留意したいと思う。勿論私の寄付などは比較にもならないのだが、公的な支援を受けない音楽祭への支援としては精神としては同じことである。

先週デジタルコンサートホールの一週間券を購入した。そして一回だけ生中継を観て終わりだ。一割り引きか何かの案内にアンケートがいつものようについているので、回答した。なぜ会員にならないかは、音質が悪いからだ。そして書き加えておいた。新しいストリーミングのシステムなどには関心が無い、映像と共にハイレゾのチャンネルをつけてくれればそれで十分だと書いた。映像なんて二の次だ。



参照:
無価値なストリーミング 2020-04-21 | 音
二十世紀中盤の音響化 2015-02-07 | 音

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