Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

理髪師協会のコロナ対策

2020-05-06 | 生活
床屋に出かけた。前日から準備をしていて、先ずは開店前に様子を窺ったら、照明が点いていて、急いで中に入った。爺さんが髪を洗っていて、もう一人お客さんがいた。通常より一時間前に店を開けた様だ。遣りて婆が一時間後の予約を入れてくれた。

肉屋に寄って、戻って念のために洗髪した。そして結局もう一度洗髪することになった。法律で散髪前の洗髪を義務付けたようだ。マスク選びに苦慮した。ご愛用のKN95は不織布に髪が付きそうなので他の方法を考えた。スカーフは後ろで括るので駄目だ。アベノマスクは耳に引っ掛けるだけだがそれだけでは横が切り難い。結局FFP3の二段の紐を一挙に首に掛けて鼻の所で押さえることにした。すると首から上は全くフリーになる。

手元にあるものがヴェンティールがついていて対人への保護には駄目らしい。しかし正面を向いて接しないので前からの呼吸などはあまり関係が無い。どうもアベノマスクをしている人には濡れるので使い捨てを渡しているようだが、こちらは問題が無い。思ったよりも上手く行ったのでこれを床屋マスクにする。あと何回ぐらい使うのだろうか?

それでもかそれゆえにかもみあげの長さが違ってしまったが直ぐに髪が伸びると分からなくなる。今回は二人体制で上手なおばさんが切ってくれたので、もみあげ以外はとても上手く行った。とても気分がよい。上手な人はドライであろうとウェットカットであろうと上手だ。20ユーロきっかりで充分に払おうと思ったが、洗髪代が二ユーロ程嵩んでいたので、その分チップも減った。遣り手婆さんまでが今までの文句いいよりも、社会的基幹職業としての自負からかシャキシャキと仕事をしていた。初心を思い出したのだろうか。

椅子の前には理髪師協会が作ったであろうコロナ対策手順が置いてあった。当然の飲み物など出さないとか、雑誌類も置かないとか以外に洗髪の事や間隔の事や予約の事、そして消毒の事が書いてあったが実際には置いていなかった。ディスペンサーを買わないといけないからだろう。まだどこでも見たことが無い。いつも以上に電話が掛かって来て、直接に訪れるお年寄りなどもいたが、来週に回されていた。だから私は前夜から準備をしていたのだ。予約などと言っていたら二週間ほど遅れてしまうと思っていたからだ。朝早めに覗いておいてよかった。これで天一坊の紛い物にならなくて済んだ。

何かSFか何かのように、街が急に動き出したような感じさえする。兎に角漸く正常化した感が強い。長い冬が明けた感じだが、今年は珍しい程肌寒い。光は強いが、陰った朝の森は冬並みの寒さだ。マスクに関しては二種類と、スカーフを使い分けたが、これからの予定ではサージカルタイプと色を揃えたい。眼鏡使用者にはやはり曇るのが評判が悪い。そして報道などを見ると、どうしても店内でマスクとなると売れないのは衣料品らしい。出かけるところも無ければ売れないのだろう。余程いいマスクを衣服につけてプレゼントするぐらいでないといけないか。

月曜の夜にはゲルハーハーのリーダーアーベントの中継があった。ドヴォルジャークは改めないと判断できないが、シューベルトはやはりよかった。フーバーとのピアノと改めて観たい。

先週はケルンからアーカイヴとしてクーベリック指揮のスタバ―トマーテルが流れた。これも詳しくはスークなどの曲と比較しながら聴きたいが、番組冒頭でヘレン・ドーナートのクーベリックへの賛のインタヴューがよかった。カラヤン、ベームや様々な人と比べてクーベリックだけは歌手を尊重して声を荒げることが一度も無かったという。奥さんが歌手で歌手心理がよく分かっていたからだというのも事実かも知れないが、結構芸術至上で小喧しい小父さんという印象があるが、そのような証言を聞くとまた印象が変わる。亡くなってからああいう風に言われるのは矢張り人徳だ。



参照:
タブレット無しの日々 2020-02-07 | 生活
コロナ対策違反罰金表 2020-03-30 | 暦
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