Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

無料VPNをインスト-ル

2024-01-06 | ワイン
1月14日のNHK放送予定番組関連で気になっていたVPNをインストールした。前回は2017年のミュンヘンからの引っ越し公演に伴うNHK音楽祭映像を観ることが目的だった。この間機材も変わり、旅行用のMINIノートブックのLINUXにはインストト-ルしてあるのだが新しいWIN10には入れてなかった。不要なものは極力インストールしないからだ。

LINUXの方は映像には難しく、もう一つのLINUX音楽メインシステムも弄りたくないので否応なしにWIN10に新たにインストールした。幸い上手く行ったのだが安定度に欠ける。

無料VPNであるのでその伝送速度も遅く、前回も繰り返し繰り返し状況の良い時を待って辛うじて貫徹した。今回もオンデマンド配信で潮時を見るしかないかもしれない。その為には有料なので幾らかを払わないといけない。その支払いもNET CASHというのを使って、ID番号などを見つけてログイン可能だった。まだ若干掛け金が残っているので、それで用為すかどうか。先ずは状況を見ないと何とも言えない。

そのプログラムの中でブラームスの四番はシカと観ておかないといけないと思っている。復活祭で最終の姿が示されるので、計三種類を比較する事にもなる。その前のコロナ期間中、そしてミュンヘンでの実演と五種類の演奏となる — 実はもう一種類コロナ期間中のザルツブルクでの中継録音があったが意識的に忘れていた、即ち六種類七夜。そしてその秋の定期公演での演奏は昨年デジタルコンサートホールで最も観られた演目であったらしい。

年末年始の三本目は2012年産ゴッテスフースであった。ザールリースリングらしい豊満な酸とそれに合わせた残糖が日本食などには合う。これが日本でもモーゼルザールル―ヴァ―に人気がある点で、本国での食生活の豚などの原材料に合わせた淡白な味には合わない。それにはリースリング愛好家の酸のエッジが効いた雑食砂岩や花崗岩の方が合い、石灰分の多い黄色っぽい面取りの薄いのリースリングはサラダなどに合う。

そこで重箱の料理に合わせたが、これがまた良かった。2012産で非常にバランスがよくて、果実風味も豊かである。但し醸造所のオーナーもブルゴーニュシステムの辛口のコンセプトを全面的に承諾していなかったので、どうしても糖が多めに残っている。

しかしこの年度のこの地所の赤いスレート成分の多い旨味は格別で、トロミまではないのだが、酸味とのバランスで分離もせずにとてもスムーズな飲み心地であった。なるほど一番良かったナーヘのデルヒェンと比較すると明らかに、甘みが多く、旨味よりも多層的な深みを求める向きには合わない。リースリングに深みと構築感を求めるとなるともちゃもちゃ食事などはしていられないとなる。

何かブラームスの交響曲四番における演奏実践のその方向性と全く同じようなお話しで、ワインの場合は好みや目的で済む話なのだが、音楽芸術となるとそこには求められるものは定まる。あるのはワインと同じように時代によってその求められるものや関心のありどころが変わってくるという客観的な状況の存在である。



参照:
ステレオタイプは不可 2024-01-05 | ワイン
神の膝元のリースリング 2015-06-02 | 試飲百景
コメント
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