血圧が上がったようだ。診療椅子に座って踏ん張ったので腰も具合が悪い。抜歯への道が無ければ意気が上がったのだろうが、透過している筈のレントゲンすら焼けて暑苦しく感じる。心理的な影響が大きい。そこに夜中のメールで仕事をすると最悪だ。朝一番に走れなかった。
しかし親知らずの抜歯が2013年だったから、二年後の2015年に軟骨を噛んでレントゲン、それと今回のを比較した。そして炎症領域が広がってきていて死亡宣告となった。それも二本もである。しかしそれでも2013年以降今が一番調子が良い。心理的には2014年頃が一番良かったかもしれないが、調子は今が一番良いのだ。如何に歯科の治療でさえ完全に治すのが難しいかが分る。だから私は医者に掛からないのである。なるほど先先に手を打っておけばこのようにならなかったともいえるが、結果はそれほど変わらないのではないか?
ガンの治療においても議論されるところだが、不治の病なら猶更、歯科でもこのようなものであるから病気の種類によっては、そもそもQOLが優先されるべきであろう。特にガンの場合もなにも気が付かずに健康に感じていたならばそれに越したことが無い訳なのだが、やはり少なからぬ影響は感じるものなのだろう。しかしそれ以上に心理的な病宣告の方が大きいような気もする。
ルツェルンまで二週間を切った。これのお勉強を片付けて行くことで落ち着きたい。先ずはDLしていなかった「死と変容」と「ラぺリのためのファンファーレ」を落とす。これで二日間の楽譜はフランツシュミット四番のフルスコア―以外揃った。キリル・ペトレンコが二日間のコンサートを通して聞かせるのはザルツブルクが初めてで、それにこのルツェルンが続く。恐らく客演しかしていなかった交響楽団でこうした表現方法は取れていないので初めて世に問うのではないかと思う。この辺りも全体像を観ながら一曲一曲も洗っていかなければいけない。更にズームアウトすると、「マーラー交響曲七番」、「マイスタージンガー」が外枠となっていて、その間に「指輪」や「パルシファル」が嵌め込まれている。残り時間を考えるとそろそろ泣きべそをかくようになる。
ザルツブルクからのマティネー中継を聞いた。ムーティ指揮のヴィーナーフィルハーモニカーの演奏だ。予想通りポンコツ楽団ぶりを披露していた。指揮者が悪いのか楽団にやる気が無いのかは分らない。それにしてもこのコムビには馴染みがあるだけに、その指揮の鈍重さには驚くばかりだ。嘗てはこの楽団のリズム感の中で活き活きとした音楽を奏でていた。やはり年齢的なものだろうか、そしてシカゴでは常任という事でそこがカヴァーされて隠されているのが分かった。シカゴでの同じシューマンの四番も全くよくなかったが、この二番演奏の終わりに「ブラヴォー」の声を出すのはサクラ以外にはファンクラブしかありえない。バーデンバーデンの「オテロ」を断った理由はこれだったかもしれない。「レクイエム」の指揮が心配になって来た。後半のシューベルトも聞くと、完全によれよれになっているので、よほど体調が悪かったのかもしれない。このままなら引退も近いのではなかろうか。もしそういうことになったならば、ペトレンコに一部歌手を替えて「ミサソレムニス」を振って頂きたい。それにしても「オテロ」はどうなるのか?ムーティもそろそろランランと同じように招き猫になって来ているのかもしれない。今もっともギャラの高い指揮者であろうから、儲けは其れであまり出ない筈だが、売り切れていなかったというだけで関係者皆ショックだったのかもしれない。
さて金曜日からの放送予定表を作っておかないと分からなくなる。先ずは、ルツェルンから20時15分にオープニングコンサートの後半のYouTube中継開始である。そして土曜日2時からボストンからの中継でショスターコーヴィッチの交響曲四番。翌土曜日の19時30分からは「ポッペアの戴冠」となる。最後のは本年ザルツブルクでの音楽祭の頂点と言われていて、予想通り程度の高い演奏がなされているようだ。大劇場でアーノンクール指揮でこの作品を体験した時はまだもう一つ分っていなかったかもしれない。今回はベルギーのバレー団の露出もあって、その作品に相当するだけのエロがあるので、お試しで映像も20日に試してみようかとも思っている。それにしても初日に現われる女性はメイ首相ではないか。欧州人気取りで何とも厚かましい。
日本のNHKは上手く行かなかったと言われる「スペードの女王」の映像制作に公共料金を費やしているが、そもそもある程度結果も予想出来ていた。その映像化で興味深いのは昨年度の評判の悪かった「ヴォツェック」が商品化されていることだ。放送も中止されたぐらいだからよほど指揮者のユロウスキーがダメ出ししたのかと思ったら、製品化である。よほどの修正が必要だったのか、恐らくその辺りの事情があるのだろう。
参照:
Video: Jan Lauwers: Claudio Monteverdis Oper "L’incoronazione di Poppea" (ARD)
満期ご奉公御免まで 2018-08-03 | 雑感
針が落ちても聞こえるよう 2017-10-17 | マスメディア批評
しかし親知らずの抜歯が2013年だったから、二年後の2015年に軟骨を噛んでレントゲン、それと今回のを比較した。そして炎症領域が広がってきていて死亡宣告となった。それも二本もである。しかしそれでも2013年以降今が一番調子が良い。心理的には2014年頃が一番良かったかもしれないが、調子は今が一番良いのだ。如何に歯科の治療でさえ完全に治すのが難しいかが分る。だから私は医者に掛からないのである。なるほど先先に手を打っておけばこのようにならなかったともいえるが、結果はそれほど変わらないのではないか?
ガンの治療においても議論されるところだが、不治の病なら猶更、歯科でもこのようなものであるから病気の種類によっては、そもそもQOLが優先されるべきであろう。特にガンの場合もなにも気が付かずに健康に感じていたならばそれに越したことが無い訳なのだが、やはり少なからぬ影響は感じるものなのだろう。しかしそれ以上に心理的な病宣告の方が大きいような気もする。
ルツェルンまで二週間を切った。これのお勉強を片付けて行くことで落ち着きたい。先ずはDLしていなかった「死と変容」と「ラぺリのためのファンファーレ」を落とす。これで二日間の楽譜はフランツシュミット四番のフルスコア―以外揃った。キリル・ペトレンコが二日間のコンサートを通して聞かせるのはザルツブルクが初めてで、それにこのルツェルンが続く。恐らく客演しかしていなかった交響楽団でこうした表現方法は取れていないので初めて世に問うのではないかと思う。この辺りも全体像を観ながら一曲一曲も洗っていかなければいけない。更にズームアウトすると、「マーラー交響曲七番」、「マイスタージンガー」が外枠となっていて、その間に「指輪」や「パルシファル」が嵌め込まれている。残り時間を考えるとそろそろ泣きべそをかくようになる。
ザルツブルクからのマティネー中継を聞いた。ムーティ指揮のヴィーナーフィルハーモニカーの演奏だ。予想通りポンコツ楽団ぶりを披露していた。指揮者が悪いのか楽団にやる気が無いのかは分らない。それにしてもこのコムビには馴染みがあるだけに、その指揮の鈍重さには驚くばかりだ。嘗てはこの楽団のリズム感の中で活き活きとした音楽を奏でていた。やはり年齢的なものだろうか、そしてシカゴでは常任という事でそこがカヴァーされて隠されているのが分かった。シカゴでの同じシューマンの四番も全くよくなかったが、この二番演奏の終わりに「ブラヴォー」の声を出すのはサクラ以外にはファンクラブしかありえない。バーデンバーデンの「オテロ」を断った理由はこれだったかもしれない。「レクイエム」の指揮が心配になって来た。後半のシューベルトも聞くと、完全によれよれになっているので、よほど体調が悪かったのかもしれない。このままなら引退も近いのではなかろうか。もしそういうことになったならば、ペトレンコに一部歌手を替えて「ミサソレムニス」を振って頂きたい。それにしても「オテロ」はどうなるのか?ムーティもそろそろランランと同じように招き猫になって来ているのかもしれない。今もっともギャラの高い指揮者であろうから、儲けは其れであまり出ない筈だが、売り切れていなかったというだけで関係者皆ショックだったのかもしれない。
さて金曜日からの放送予定表を作っておかないと分からなくなる。先ずは、ルツェルンから20時15分にオープニングコンサートの後半のYouTube中継開始である。そして土曜日2時からボストンからの中継でショスターコーヴィッチの交響曲四番。翌土曜日の19時30分からは「ポッペアの戴冠」となる。最後のは本年ザルツブルクでの音楽祭の頂点と言われていて、予想通り程度の高い演奏がなされているようだ。大劇場でアーノンクール指揮でこの作品を体験した時はまだもう一つ分っていなかったかもしれない。今回はベルギーのバレー団の露出もあって、その作品に相当するだけのエロがあるので、お試しで映像も20日に試してみようかとも思っている。それにしても初日に現われる女性はメイ首相ではないか。欧州人気取りで何とも厚かましい。
日本のNHKは上手く行かなかったと言われる「スペードの女王」の映像制作に公共料金を費やしているが、そもそもある程度結果も予想出来ていた。その映像化で興味深いのは昨年度の評判の悪かった「ヴォツェック」が商品化されていることだ。放送も中止されたぐらいだからよほど指揮者のユロウスキーがダメ出ししたのかと思ったら、製品化である。よほどの修正が必要だったのか、恐らくその辺りの事情があるのだろう。
参照:
Video: Jan Lauwers: Claudio Monteverdis Oper "L’incoronazione di Poppea" (ARD)
満期ご奉公御免まで 2018-08-03 | 雑感
針が落ちても聞こえるよう 2017-10-17 | マスメディア批評